妊活中に豆乳を食べた方が良い理由や妊娠力アップに効果のある栄養素、相性の良い食事や簡単レシピなどをご紹介します。
身体は食べた物で出来ているため、妊活中に妊娠力アップの効果のある食事を食べることは重要です。
豆乳について知り、毎日の食事に取り入れましょう!
妊活中に豆乳を食べたほうが良い理由
なぜ豆乳は妊活中に食べた方が良いのでしょうか。
その理由や含まれる栄養素をご紹介します。
妊娠体質になるためのたんぱく質が豊富
豆乳の原料は大豆であるため、良質な植物性たんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は筋肉の材料となり子宮内膜を形成する働きがあります。
たんぱく質が不足すると子宮内膜が十分に作られずに着床が上手くいかない原因になる可能性があります。
また、卵子や精子もたんぱく質で出来ているため、たんぱく質の摂取は妊活中には欠かせないのです。
植物性たんぱく質は動物性たんぱく質に含まれている飽和脂肪酸とは違い、ホルモンの形成に役立ち、血液さらさら効果のある不飽和脂肪酸が多く含まれているため妊活中のたんぱく質源として積極的に摂りたい食材です。
ホルモンバランスを整えるイソフラボン
豆乳の原料である大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをします。
エストロゲンは卵巣で作られるホルモンであり、子宮内膜を厚くして妊娠しやすい子宮を作り妊娠・出産できる身体作りに働きます。
イソフラボンはエストロゲンの分泌を促すため、妊娠しやすい子宮を作ります。
さらにエストロゲンが出過ぎた場合にはエストロゲンの分泌を抑えるなどホルモンバランスを整える働きもあります。
ビタミンEの抗酸化作用で血流改善
身体の老化を防止する抗酸化作用のあるビタミンEが含まれており、血流を良くする作用もあります。
抗酸化作用によって卵子や精子も若々しく保たれ、血流が良くなる事で身体の隅々まで栄養が行き渡り冷えが改善されます。
妊娠力アップに欠かせないビタミンB群が豊富!
ビタミンB群は妊活に必須の栄養素であり、サプリメントとしての摂取が推奨されている葉酸もビタミンB群の一種です。
ビタミンB群は神経の働きを助け、摂取した糖質をエネルギーに変えて体力の向上に役立ちます。
ストレスを緩和する働きがあり、妊活中にストレスを和らげます。
皮膚や粘膜の維持や血液の健康を保つ役割もあるため、ビタミンB群は妊娠力アップに必須なのです。
ビタミンB群はどれかに偏るのではなく、総合的に働くため、まんべんなく摂る事が必要です。
鉄分の作用で妊娠力アップ
妊活に重要な働きをする女性ホルモンの合成には鉄分が必要不可欠です。
鉄分が不足すると血中で酸素を運搬するヘモグロビンが働かなくなり、体内が酸素不足になってしまいます。
酸素が不足すると子宮内膜が成熟しないことに繋がり、鉄分は卵細胞の成長にも関わっているため、鉄分は妊娠しやすい身体づくりをする上で重要です。
鉄分は貧血防止にも役立ちます。
豆乳の食べ過ぎはホルモンバランスの乱れに繋がります
豆乳には女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが含まれているため、摂取しすぎると体内ではエストロゲンの分泌が過剰とみなされ、妊娠・出産できる身体作りに必要なエストロゲンの分泌が抑えられるなどホルモンバランスが乱れる原因になってしまいます。
妊活にとってホルモンバランスを整えることは重要であるため、摂り過ぎには注意しましょう。
1日に200mlを1~3本程度が適量とされています。
一緒に食べたい相性の良い食材
豆乳と一緒に食べたい相性の良い食材をご紹介します。
相性の良い食材と一緒に食べて妊娠力アップを目指しましょう!
バナナ
バナナには抗酸化作用があるポリフェノールが豊富に含まれており、同じく抗酸化作用のある豆乳と組み合わせると卵子や精子を若々しく保つことができます。
バナナは食物繊維も豊富に含まれており、身体の調子を整えるビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
妊活中に体調管理にピッタリの組み合わせです。
きなこ
きなこの原料も大豆製品であり、ビタミンB群やたんぱく質が豊富に含まれています。
豆乳もたんぱく質が豊富であり、たんぱく質は体内に熱を作る働きがあり、冷えの改善にも繋がります。
じゃがいも
じゃがいもに含まれているビタミンCが豆乳に含まれている鉄分の吸収を高めます。
妊活中におすすめな豆乳の食べ方・レシピ
妊娠力アップのための簡単レシピをご紹介します。
豆乳を使ったレシピで妊娠力をアップしましょう。
豆乳バナナヨーグルト
◇材料(2人分)
- バナナ…2本
- 豆乳…350cc
- プレーンヨーグルト…大さじ4
- はちみつ…小さじ1
◇作り方
- ミキサーですべての材料を混ぜ合わせる。
1人分184kcalです。バナナと豆乳の組み合わせで抗酸化力がアップし、はちみつは冷え性の改善に効果があります。混ぜるだけでできる簡単レシピです。
レンジで作るきなことごまの豆乳プリン
◇材料(2人分)
- きなこ…小さじ4
- 砂糖…小さじ2
- 卵…1個
- 豆乳…260cc
- すりごま…小さじ1
◇作り方
- ボウルに材料を入れて泡だて器で混ぜる。
- プリン型に入れ、電子レンジ500Wで1分加熱し、一旦かき混ぜる。
- さらに電子レンジ500Wで1分加熱する。
- 冷蔵庫で冷やす。
1人分焼く142kcalです。妊活中に甘い物を食べたくなった時にピッタリのメニューです。
きなこと豆乳でたんぱく質たっぷり、すりごまには血流を良くするビタミンEが豊富に含まれているため、冷え性の改善に繋がります。
即席じゃがいもポタージュ
◇材料(2人分)
- じゃがいも…1個
- 豆乳…400cc
- コンソメ…小さじ1/2
- 塩コショウ…少々
◇作り方
- じゃが芋はいちょう切りにし、耐熱容器に入れて電子レンジ500Wで4分半加熱する。
- フォークでじゃが芋を潰し、豆乳、コンソメを加えて混ぜ、電子レンジ500Wで2分加熱する。
- 塩コショウで味を整える。
1人分焼く152kcalです。じゃがいもに含まれるビタミンCが豆乳に含まれる鉄分の吸収を高め、貧血防止や子宮内膜の成熟に役立ちます。
豆乳の保存方法
豆乳の保存方法をご紹介します。
賞味期限はどれくらいで、開封したものはどのように保存すればよいのでしょうか。
未開封の場合
未開封の場合は常温保存で記載されている賞味期限まで保存が可能です。
未開封の豆乳は仲は無菌状態のため、常温に置いているからと言って腐ることはありません。
夏場で気温が25℃以上になる場合は冷蔵保存の方が安心です。
開封した場合
豆乳は栄養豊富な食材であり、傷みが早いため保存方法には注意が必要です。
開封後は冷蔵庫で保存し、2~3日の間に飲み切ります。
豆乳は冷凍保存ができますが、分離しやすいため、基本的には冷蔵での保存で早めに飲み切ることがおすすめです。
冷凍した豆乳は風味が落ちるため、料理に使うことがおすすめです。
豆乳で妊娠力アップ!
豆乳はイソフラボンや鉄分など妊娠力アップに必要な栄養が豊富に含まれています。
そのまま飲むこともできるため、手軽に摂れる食材です。
相性の良い食材と組み合わせ、簡単レシピを使って毎日の食生活に取り入れて妊娠力をアップしましょう!
執筆監修者:中道麻智子(管理栄養士)