妊活中にあさりを食べる理由やその効果、相性の良い食材や妊娠力アップのためのあさりを使った簡単レシピをご紹介します。
身体は食べた物によってできているので、食生活を整えることは妊活においてとても重要です。
妊娠力アップに効果のあるあさりについて知り、日々の生活に摂り入れていきましょう!
妊活中にあさりを食べたほうが良い理由
なぜ妊活中にあさりを食べたほうが良いのでしょうか。
あさりに含まれる妊娠力アップに効果のある栄養素について解説します。
鉄分で貧血予防
妊活に重要な働きをする女性ホルモンの合成には鉄分が必要不可欠です。
鉄分が不足すると血中で酸素を運搬するヘモグロビンが働かなくなり、体内が酸素不足になってしまいます。
体内が酸素不足になると血流が悪くなって妊活のたいてきである冷えにも繋がり、疲れが取れにくくなって妊娠力を高める妨げになってしまいます。
また、酸素が不足すると子宮内膜が成熟しないことに繋がり、鉄分は卵細胞の成長にも関わっているため、鉄分は妊娠しやすい身体づくりをする上で重要です。
あさりには体内への吸収率が高いヘム鉄が豊富に含まれており、貧血対策にも効果的です。
女性だけでなく男性にも嬉しい効果のある亜鉛
あさりには亜鉛が豊富に含まれており、排卵や着床に関係する多くのホルモンの合成や働きには亜鉛が深く関係しています。
亜鉛を摂取することによってホルモンバランスが整い、排卵の周期を整える効果が期待できます。
亜鉛は女性だけではなく、男性にとっても嬉しい効果があり、精子の質を上げる働きがあります。
亜鉛が不足すると性欲の減退にも繋がりますので、男女共に亜鉛は不足することなく摂るようにしましょう。
ビタミンB12で妊娠力アップ!
ビタミンB12は葉酸と一緒に赤血球のヘモグロビンの合成を促し、ヘモグロビンの不足によって起こる悪性貧血を防ぐことができます。
ヘモグロビンの合成が促されることによって体内に酸素がまんべんなく運搬されるため、冷え性の改善や疲労回復に効果がありm妊娠力アップに役立ちます。
また、ビタミンB12は細胞の産生に必要なDNAやRNAなどの核酸を作るために必要であり、胎児の成長にとって重要な栄養素です。
ホルモンバランスを整えるカルシウム
カルシウムは普段の食生活で不足しがちな栄養素であるため、積極的に摂取することが必要です。
あさりにはカルシウムが豊富に含まれており、カルシウムにはホルモンバランスを整える働きがあります。
ホルモンバランスを整えることが子宮内膜の環境や排卵の周期を整えることに繋がります。
また、妊娠中は母体が摂取したカルシウムから胎児の骨が形成されるため、妊活中からカルシウムが不足することなく摂る事が大切です。
精神の安定にも効果があるため、妊活中のイライラやストレスを緩和してくれ、リラックス効果の期待できます。
食べ過ぎは鉄分の過剰摂取に繋がります
あさりには鉄分が豊富に含まれているため、食べ過ぎは鉄分の過剰摂取に繋がります。
鉄分は肝臓で分解されるため、体内の鉄分が増加すると肝臓に悪影響を及ぼし肝臓の機能を低下させる原因になります。
また、血中の鉄分濃度が高くなることでか身体の老化を促進する活性酸素が発生し、身体の老化を早める可能性があります。
あさりは栄養豊富な食材ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
一緒に食べたい相性の良い食材
あさりと一緒に食べると効果的な相性の良い食材をご紹介します。
トマト
トマトにはビタミンCが豊富に含まれており、あさりに含まれる鉄分の吸収率をアップしてくれます。
あさりとトマトを合わせることで旨味もアップしますので、深い味わいになりますよ。
きのこ類
きのこ類に含まれるビタミンDはカルシウムの吸収率を高める働きがあります。
ビタミンDは卵子や精子の形成や着床など妊娠に深く関係している栄養素です。
牛乳・乳製品
牛乳・乳製品に含まれるたんぱく質によって鉄分やカルシウムの吸収が促進されます。あさりのカルシウムに牛乳のカルシウムもプラスされ、精神の安定や骨の強化に役立ちます。
妊活中におすすめなあさりの食べ方・レシピ
妊活中におすすめのあさりを使った簡単妊活レシピをご紹介します。
簡単妊活レシピを日々の食事に取り入れて妊娠力アップを目指しましょう!
あさりとトマトの塩レモン煮込み
◇材料(2人分)
- あさり…200g
- トマト…2個
- オリーブオイル…大さじ1
- すりおろしにんにく…小さじ1
- 塩…少々
- 料理酒…大さじ3
- レモン汁…大さじ1
- 濃口醤油…小さじ1
◇作り方
- あさりは砂抜きをし、トマトは1cm角に切る。
- フライパンにオリーブオイル、すりおろしにんにくを入れて弱火で加熱し、あさり、トマト、料理酒を入れて蓋をし、蒸し焼きにする。
- 塩、レモン汁を入れて味を整える。
1人分約128kcalです。トマトとレモンのビタミンCがあさりと鉄分の吸収を高めます。
トマトには強力な抗酸化作用のあるリコピンが含まれているため、身体の老化防止の効果も期待できます。
あさりとしめじの生姜スープ
◇材料(2人分)
- あさり水煮…60g
- しめじ…1/2袋
- 塩コショウ…少々
- 和風粉末だし…小さじ1
- 濃口醤油…小さじ1
- すりおろし生姜…小さじ1/2
- 水…300cc
◇作り方
- しめじはざく切りにし、あさりの水煮は水洗いしておく。
- 鍋に水を入れて沸かし、あさり、粉末和風だしを入れて強火で煮込む。
- あさりの口が開いたらしめじを加え、火が通ったら塩コショウ、濃口醤油、すりおろし生姜で味を整える。
1人分約47kcalです。しめじに含まれるビタミンDがカルシウムの吸収を高めます。
生姜を入れることで身体の深部から温まり、基礎代謝アップや冷えの改善に繋がります。
あさりとじゃが芋の味噌グラタン
◇材料(2人分)
- あさりの水煮…60g
じゃが芋…1個
玉ねぎ…1/2個
とろけるチーズ…50g
オリーブオイル…小さじ1
牛乳…200cc
水…100cc
薄力粉…大さじ1
味噌…小さじ2
塩コショウ…少々
◇作り方
- 玉ねぎはスライス、じゃが芋は一口大に切り、じゃがいもは耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジ500Wで3分半加熱する。
- フライパンにオリーブオイルを入れてあさり、玉ねぎを炒め、小麦粉をまぶして粉っぽさが無くなるまで炒める。
- 水を少しずつ入れて伸ばし、少しとろみがついたら牛乳、じゃが芋を入れて味噌、塩コショウで味をつけて煮込む。
- 耐熱容器に3を入れてとろけるチーズを乗せ、電子レンジのオーブン機能で200℃10分焼く。
1人分310kcalです。牛乳のたんぱく質があさりの鉄分やカルシウムの吸収を高めます。
じゃが芋に含まれるビタミンCは加熱によって壊れないため、あさりの鉄分の吸収を促進してくれますよ!
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あさりの保存方法
あさりは傷みやすい食材であるため、保存方法には注意が必要です。
あさりを新鮮な状態で食べるための保存方法をご紹介します。
冷蔵保存の場合
バットに2~3%程度の濃度の食塩水をはってあさりを入れ、アルミホイルを被せて数か所穴を開け、冷暗所で砂抜きします。
砂抜きはスーパーで買ったものは2~3時間、潮干狩りで獲ったものは1日以上時間がかかります。
その日に使い切るか、1日以上保存したい場合は食塩水を入れ替えて2日以内に使い切ります。
冷凍保存の場合
砂抜きをした後、水気を切って殻付きのまま冷凍用保存袋に入れ、空気をしっかりと抜いて冷凍保存します。
家庭用の冷蔵庫では冷凍されるまでに時間がかかるので、金属のトレーにのせての冷凍がおすすめです。
冷凍の保存期間は2~3週間です。調理の際は必ず解凍せずに冷凍のまま使いましょう。解凍してしまうと口が開かない原因になります。
あさりを食生活に取り入れて妊娠力アップを目指そう!
あさりには鉄分や亜鉛など妊娠力アップに必要な栄養素が豊富に含まれています。
殻付きで無くても、水煮で砂抜き不用の手軽なものも売っていますので、妊娠力アップの簡単レシピを使って日々の食生活に取り入れてはいかがでしょうか。
あさりと食べ合わせたら良い食材を使って妊娠力アップを目指しましょう。
執筆監修者:中道麻智子(管理栄養士)