レバーで妊娠力アップ!妊活中の栄養・レシピ解説

レバー 妊活に良い食材

妊娠力アップに効果のあるレバーに含まれる栄養素や相性の良い食材、妊娠力アップのための簡単レシピをご紹介します。

身体は食べた物で出来ており、お母さんが食べた食べ物によって赤ちゃんは成長するため、妊活においても食事は重要です。
妊娠力アップに効果のあるレバーについて知り、日々の食生活に取り入れて妊娠力アップを目指しましょう!

レバーに含まれる栄養素

レバーに含まれる栄養素をご紹介します。
レバーに含まれる妊娠力アップに効果のある栄養素について知りましょう。

鉄分の作用で妊娠力アップ

妊活に重要な働きをする女性ホルモンの合成には鉄分が必要不可欠です。

鉄分が不足すると血中で酸素を運搬するヘモグロビンが働かなくなり、体内が酸素不足になってしまいます。
酸素が不足すると子宮内膜が成熟しないことに繋がり、鉄分は卵細胞の成長にも関わっているため、鉄分は妊娠しやすい身体づくりをする上で重要です。

砂肝には体内への吸収率が高いヘム鉄が豊富に含まれており、貧血対策にも効果的です。

精子の質を上げる亜鉛

亜鉛は男性の前立腺や性腺に多く含まれており、男性ホルモンの合成や精子の生成に必要な栄養素です。
亜鉛は精子の質の向上のために摂取することが重要であり、不足すると性欲の減退にも繋がります。

妊活に必須な良質なたんぱく質

たんぱく質は皮膚や筋肉、血液や骨などの身体の構成成分になり、精子や卵子もたんぱく質からできているため妊活にとって重要な栄養素です。
たんぱく質が不足すると筋肉量の減少に繋がって血流の流れが悪くなり、妊活の大敵である冷えを招くことに繋がります。

また、身体の構成成分になるだけではなく、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌にも影響するため、妊娠体質になるためにはたんぱく質が必要です。

妊活に必要な栄養素である葉酸

葉酸は妊娠前からのサプリメントの摂取が推奨されているほど妊娠にとって重要な栄養素です。

お母さんの葉酸摂取が不足すると赤ちゃんの神経管閉鎖障害を引き起こす原因になります。
葉酸はDNAの合成や細胞分裂に重要な役割を果たしているため、妊活中に女性にとって大切な栄養素です。

妊娠力アップに欠かせないビタミンB群が豊富!

ビタミンB群は妊活に必須の栄養素であり、サプリメントとしての摂取が推奨されている葉酸もビタミンB群の一種です。

ビタミンB群は神経の働きを助け、摂取した糖質をエネルギーに変えて体力の向上に役立ちます。
ストレスを緩和する働きがあり、妊活中にストレスを和らげます。
皮膚や粘膜の維持や血液の健康を保つ役割もあるため、ビタミンB群は妊娠力アップに必須です。

ビタミンB群はどれかに偏るのではなく、総合的に働くため、まんべんなく摂る事が必要です。

卵子や精子の老化を防止するコエンザイムQ10

コエンザイムQ10には身体の老化を防止する抗酸化作用があり、卵子や精子の老化を防止して質を高めます。
卵子を成熟させる効果や精子の運動を活発化する働きもあるため、妊活中に男女共に摂取したい栄養素です。

赤ちゃんの発育に関係するビタミンA

ビタミンAにはウイルスから身体を守る免疫力アップの効果があります。

妊婦さんは薬を飲むことができないので、ビタミンAによって免疫力をアップすることは重要です。
また、ビタミンAが不足すると赤ちゃんの発育不良や早産のリスクが高まる可能性もあります。

食べ過ぎは禁物

レバーにはビタミンAが豊富に含まれているため、摂り過ぎるとビタミンAの過剰摂取に繋がります。

ビタミンAは脂溶性のビタミンであるため、脂質とともに体内に貯蔵されます。
過剰に摂取すると体外に排泄されずに体内に溜まり、めまいや手足の痛みなど不調があらわれます。
身体に良いからと言って食べ過ぎには注意しましょう。

一緒に食べたい相性の良い食材

レバーと一緒に食べると相性の良い食材をご紹介します。

ほうれん草

ほうれん草にも鉄分や葉酸などが含まれており、一緒に摂る事で貧血の予防、改善、血行が良くなることによって冷えの改善に繋がります。

レモン

レバーに含まれる鉄分はビタミンCと一緒に食べると体内への吸収率は高まります。

にんにく

にんにくとレバーを合わせるとスタミナアップに効果があります。
妊活中の体力の維持に役立ちます。

レバーのおすすめレシピ

レバーを使った妊娠力アップの簡単レシピをご紹介します。
簡単レシピを使って妊娠力アップを目指しましょう!

レバーとほうれん草のカレートマト煮込み

◇材料(2人分)

  • レバー…100g
  • ほうれん草…1束
  • トマト缶…1/2缶
  • カレー粉…小さじ1/3
  • オリーブオイル…小さじ1
  • 砂糖…小さじ2
  • コンソメ…小さじ1
  • 塩コショウ…少々

◇作り方

  1. ほうれん草はざく切りにし、レバーは下処理して1cm角に切る。
  2. 鍋にオリーブオイルを敷き、レバーを炒める。
  3. トマト缶、調味料を入れて煮込み、ほうれん草を入れて加熱する。

ほうれん草とレバー食べ合わせによって貧血防止の効果があります。
トマトには強力な抗酸化作用があり、卵子や精子を若々しく保ちます。
カレー粉にはスパイスが含まれていて、身体を温める作用があり冷えの防止に役立ちます。

レバーとほうれん草のカレートマト煮込み

レバーのネギ塩レモン炒め

◇材料(2人分)

  • レバー…200g
  • 青ねぎ…1本
  • 濃口醤油…小さじ1/2
  • 塩コショウ…少々
  • レモン…1/4個
  • オリーブオイル…小さじ1

◇作り方

  1. 青ネギは小口切り、レモンは薄くスライスし、レバーは下処理をして5mmのそぎ切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイルを敷き、レバーを炒める。
  3. 青ネギ、レモン、濃口醤油、塩コショウを入れて炒める。

レモンがレバーの鉄分の吸収を高めます。
ネギには血管を拡張して血流を良くする働きがあるアリシンが体温を上昇させ冷えの改善に役立ちます。

レバーのネギ塩レモン炒め

レバーと青梗菜のにんにく炒め

◇材料(2人分)

  • レバー…200g
  • 青梗菜…1束
  • ごま油…小さじ1
  • すりおろしにんにく…小さじ1/2
  • 塩コショウ…少々

◇作り方

  1. 青梗菜はざく切りにし、レバーは下処理をして5mmのそぎ切りにする。
  2. フライパンにごま油、すりおろしにんにくを入れて加熱し、香りが出てきたらレバーを炒める。
  3. レバーに火が通ったら青梗菜を加え、塩コショウで味つけする。

ニンニクによってスタミナアップ、青梗菜にはカルシウムが含まれているので精神やホルモンバランスの安定に効果があります。

レバーを使った他の妊活レシピを見る

「鶏レバーとニラの味噌炒め」の作り方
妊活中に摂りたい栄養素が補える、「鶏レバーとニラの味噌炒め」のレシピをご紹介しています。不足しがちな鉄分や、子宮環境を整えるビタミンAなど、妊活をサポートする栄養たっぷりのメニューです。ぜひ妊活中の食事の参考にして下さい。
「ししとうとレバーのみそ炒め」の作り方
妊活中に摂りたい栄養素が補える、「ししとうとレバーのみそ炒め」のレシピをご紹介しています。ビタミンCやカリウムが豊富なししとうに加え、鉄分をはじめとしたミネラル、ビタミンを多く含む鶏レバーを使った妊活をサポートする栄養たっぷりのメニューです。ぜひ妊活中の食事の参考にして下さい。

レバーの保存方法

レバーは傷みやすい食材であるため、正しい方法での保存が重要です。
レバーの保存方法についてご紹介します。

まずは下処理を

レバーには臭みがある為、下処理が重要です。

最初に血抜きをして下処理を行います。血抜きは水を入れたボウルに塩をひとつまみ入れ、良く洗ってから30分放置し、その間に1~2回水を代え、キッチンペーパーで良く水気を切ります。
この下処理を行うことで臭みが減ります。

レバーの冷蔵保存方法

血抜き後のレバーはペーパーで包んで空気が入らないようにラぷをして保存袋に入れて冷蔵保存します。
保存期間は2日程度で、鮮度が落ちるスピードが早いので、早めに食べましょう。

レバーの冷凍保存方法

2~3日中に食べきれない場合は冷凍保存しましょう。
冷凍の場合は血に気とは別に再度臭みとりが必要です。

牛乳にレバーをつけることで牛乳が臭みを吸着してくれて臭みが取れます。
牛乳は拭き取らずに冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
冷凍は半月~3週間ほどで、冷凍であっても味は落ちるので早めに食べるようにしましょう。

レバーで妊娠力アップ!

レバーは鉄分や亜鉛など栄養豊富な食材です。
相性の良い食材と組み合わせて効率良くレバーに含まれる栄養を摂取しましょう。
簡単レシピでレバーを取り入れて妊娠力アップを目指してみてはいかがでしょうか。

執筆監修者:中道麻智子(管理栄養士)