「鶏肉とらっきょうの甘酢いため」の作り方

低温期の食事

妊活は体力勝負といわれますが、暑い夏はバテやすく、気力も体力も低下気味に。
なにもしたくないという気分になり、妊活の意欲が薄れてしまうかもしれません。
そんなときは、良質なたんぱく質をしっかりとって、新陳代謝を上げ、ビタミンB群や硫化アリルなど疲労回復を早める栄養素も合わせてとるようにしましょう。

今回ご紹介するレシピは、良質なたんぱく質とビタミンB群を含む鶏肉と、硫化アリルが豊富ならっきょうを使った甘酢炒めです。抗酸化力の高いビタミンエース(A・C・E)がたっぷりのピーマンも加えて、疲労回復と同時に妊活力も上がります。

夏の暑さでたまった疲れは早めに解消して、前向きに妊活に取り組みましょう。

鶏肉とらっきょうの甘酢いためレシピ紹介

鶏もも肉、らっきょう、ピーマンを使い酢豚風の甘酢味に仕上げた炒め物です。
らっきょうのシャキッとした食感と甘酸っぱい風味がアクセントになって、食べるのが楽しい一皿。

鶏肉とらっきょうの甘酢いため-完成

材料(2人分)

  • 鶏もも肉 …1枚(300g)
  • 塩こしょう…少々
  • 甘酢らっきょう…10個(80g)
  • ピーマン…2個 (80g)
  • 【A】
    • しょうゆ…大さじ1
    • 酢…大さじ1
    • 砂糖…大さじ1/2
    • らっきょうの漬け汁…大さじ2
    • 片栗粉…小さじ1
  • サラダ油…適量

鶏肉とらっきょうの甘酢いため-材料

レシピ

  1. 鶏肉はひと口大に切り、塩こしょうを振る。ピーマンは細切りにする。
    【A】の調味料を混ぜ合わせる。
    鶏肉とらっきょうの甘酢いため①
  2. フライパンにサラダ油をひいて中火で熱し、鶏肉を皮目から焼き、こんがりと焼き色がついたら裏返して、両面を焼く。余分な油はキッチンペーパーでふき取る。
    鶏肉とらっきょうの甘酢いため②
  3. 鶏肉に火が通ったら、ピーマンを加えて1分ほど炒める。
    らっきょうを入れて軽く炒め合わせたら、Aの調味料を加えて、全体にからめながら炒め、とろみがついたら火を止め、皿に盛りつける。
    鶏肉とらっきょうの甘酢いため③

エネルギー  386 kcal(1人分)
食塩相当量  2.7 g(1人分)

作り方のポイント

  • らっきょうは、歯ごたえと香りを活かすために、炒めすぎないのがポイントです。
  • 合わせ調味料は、らっきょうの漬け汁によって味が変わるので、片栗粉を入れる前に味見をして、お好みで砂糖や酢を足して下さい。
  • らっきょうの漬け汁が無い場合は、酢大さじ1・砂糖大さじ1/2を調味料に足して下さい。

鶏肉に含まれる栄養素

鶏肉(もも肉)は、たんぱく質のほか、ビタミンA、ビタミンB2、鉄などの栄養素が含まれています。
豊富なたんぱく質は、体を作る材料になったり、さまざまな栄養素を細胞に届けたりする役目があり、妊活を力強くサポートします。
ビタミンAは、感染症の予防や強い抗酸化作用で健康を保ち、老化を予防します。
ささみやむね肉と比べると脂肪は多めですが、鶏皮を取り除くと、カロリーは約半分に抑えられます。(皮つき100gあたり253kcal/皮なし138kcal)

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らっきょうに含まれる栄養素

らっきょうは、硫化アリル、食物繊維、ビタミンC、ナイアシンなどの栄養素が含まれています。
ツンとしたにおいのもとである硫化アリルは、血行促進や疲労回復効果のほか、強い殺菌作用で口内炎予防や風邪予防にも効果的です。
ごぼうの約4倍もの食物繊維を含み、腸のぜん動運動をうながし、便秘解消に役立ちます。

ピーマンに含まれる栄養素

ピーマンは、ビタミンA・C・E、ピラジン、カプサイシンなどの栄養素が含まれています。
抗酸化力の高いビタミンA・C・Eの3種類が豊富で、相乗効果により、老化予防や体力回復に大きく貢献します。
辛味成分のカプサイシンは、新陳代謝を高め、夏バテなどの疲労感を解消します。
油に溶ける性質をもつ脂溶性ビタミンが多いので、炒めものなど、油と一緒に調理すると効率的に栄養が吸収できます。

【妊活】すっぱいらっきょうで疲労回復・夏バテ対策を

『鶏肉とらっきょうの甘酢いため』は、鶏肉の良質なたんぱく質とらっきょうの硫化アリル、ピーマンのビタミンエースで、体力をつけて、夏に感じやすい疲労感を早めに回復しながら、抗酸化作用で卵子や精子の質を上げる効果など妊活力アップにも役立つレシピです。

おいしい食事を食べて、夏の暑さに負けない体力、気力を充電し、元気に妊活に取り組みましょう。

執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)