「よもぎの豆腐白玉」の作り方

低温期の食事

妊活中は体を冷やさないことが大切ですが、とくに排卵から次の生理までの「高温期」は体を温めるように心がけましょう。
服装や入浴などで体の外から温めつつ、血行を良くする食べ物で、体の中からも温めると効果的です。

今回ご紹介するレシピは、春の香りいっぱいのよもぎを使った豆腐白玉です。
よもぎは、非常に栄養価が高く、血行促進や冷え性改善の薬効があるとして、昔から利用されてきました。特有の香りにはリラックス効果があり、春先の気持ちの高ぶりやイライラを抑えてくれます。
白玉に添えるあずきには、利尿作用があり、高温期の辛いむくみを解消する効果も期待できます。

高温期に必要な栄養素をおいしいスイーツで補給しませんか?

よもぎの豆腐白玉レシピ紹介

よもぎが香る白玉に甘いゆであずきときなこを添えた和風スイーツです。
白玉に豆腐を入れてこねることで、もちもちの柔らかい食感になり、冷やしても固くなりません。春のおやつにぴったりですよ。

よもぎの豆腐白玉-完成

材料(2人分)

  • よもぎ…30g
  • 白玉粉…100g
  • 絹ごし豆腐…140g(約1/2丁)
  • ゆであずき缶…80g
  • きなこ…適量

よもぎの豆腐白玉-材料

レシピ

  1. よもぎは柔らかい葉の部分だけをちぎり、よく洗う。塩少々を入れた熱湯でさっとゆでたら、冷水につけて冷ます。水気を切って、包丁で細かく切り、すり鉢ですりつぶす。
    よもぎの豆腐白玉①
  2. 大きめの鍋に水を入れて火にかける。
    ボウルに①のよもぎ、白玉粉、絹ごし豆腐を入れ、耳たぶくらいの柔らかさになるまで、手でこねる。固ければ、水を少しずつ足して調整する。
    よもぎの豆腐白玉②
  3. ②を直径2㎝程度の大きさに丸めて、真ん中を少しへこませる。
    よもぎの豆腐白玉③
  4. お湯が沸騰した鍋の中に③の団子を入れ、浮き上がってきたら、さらに2分ゆで、冷水にとって冷ます。
    よもぎの豆腐白玉④
  5. 団子の水気を切って、器に盛りつけ、あんこを添え、きなこをかける。

エネルギー  333 kcal(1人分)
食塩相当量  0.1 g(1人分)

作り方のポイント

  • よもぎをすりつぶすすり鉢が無い場合は、包丁でよく刻んでから使って下さい。
  • 白玉は冷凍保存ができます。1人分ずつラップに包んでから、保存袋や保存容器に入れて冷凍します。食べる時は、冷蔵庫か室内で自然解凍をして下さい。
  • 生のよもぎが手に入らない場合は、市販の粉末よもぎを利用しましょう。大さじ1~2程度を目安に加えて下さい。

よもぎに含まれる栄養素

よもぎは、ビタミンA、ビタミンE、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維などの栄養素が含まれています。
草もちの材料としてなじみ深いですが、雑炊などの薬味のほか、肉や魚の臭み消しにも利用されます。
ほぼすべてのビタミン群が摂れますが、ビタミンAがとくに豊富で、皮膚や粘膜を健やかに保つ作用があり、肌荒れや皮膚トラブル改善の薬にも使われます。
血行促進による冷え性改善や生理痛、生理不順など婦人病にも薬効があるとされています。
特有の香りのもとである精油成分シネオールには、リラックスをうながす効能があります。

豆腐に含まれる栄養素

豆腐は、たんぱく質、カルシウム、ビタミンE、イソフラボン、レシチン、サポニンなどの栄養素が含まれています。
「畑の肉」と呼ばれるほど良質なたんぱく質が豊富なので、妊娠しやすいからだの基礎づくりに役立ちます。
女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンは、ホルモンのバランス調整や冷え性の改善に貢献します。
大豆に含まれるサポニンは、細胞を老化させる活性酸素を抑える作用で、卵子や精子のアンチエイジング効果が期待できます。

あずきに含まれる栄養素

あずきは主成分の炭水化物とたんぱく質のほか、ビタミンB1、カリウム、鉄、サポニン、アントシアニン、食物繊維などの栄養素が含まれています。
カリウムは水分の代謝をよくする働きがあり、サポニンは利尿作用があるため、むくみの解消に高い効果が期待できます。
豊富な食物繊維は、腸内環境を良くして、便秘を解消します。
赤い皮に含まれる色素成分のアントシアニンは、抗酸化作用があり、老化予防に効果的です。ビタミンB1が多いので、疲れを解消する効果があります。

【妊活】高温期の体調管理に!春香るよもぎで血行促進

『よもぎの豆腐白玉』は、よもぎの高い薬効が血行を促進し、体の中から温める効果があるうえに、春を感じる香りにはリラックス効果もあり、食べるとホッとするスイーツです。豆腐の良質なたんぱく質は体の基礎づくりに役立ち、あずきの利尿作用は高温期になりやすいむくみを解消してくれます。

高温期を健やかに過ごして、次の排卵に備えましょう。

執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)