妊活と便秘は関係ないと思っていませんか?じつは、妊活と便秘は大いに関係があり、できるだけ早く解消したほうがいいのです。
その理由は、便秘で腸内環境が悪い状態が続くと、消化機能が落ちます。そうなると、妊活に良い食材を一生懸命食べていても、栄養素が吸収しづらくなり、有効に利用できなくなってしまうからです。さらに、便秘でストレスが溜まりやすくなったり、免疫力が下がったり、冷えにつながったりと、心身ともに不調を招いてしまいます。
今回ご紹介するレシピは、便秘解消に効果的な食物繊維がたっぷりとれるさつまいもを使った煮物です。厚揚げとさやいんげんを一緒に使うことで、妊活のからだの基礎づくりや疲労回復にも効果があります。
ほくほくさつまいもの煮物をおいしく食べて、お腹スッキリを目指しませんか?
さつまいもと厚揚げの含め煮レシピ紹介
さつまいもの自然な甘さと厚揚げのうま味が味わえるおふくろの味。
厚揚げの油抜きをしっかりすることで、よく味がしみておいしくなります。
夕食やつくりおきのおかずに、ぜひ作ってみて下さいね。
材料(2人分)
- さつまいも…小1本(250g)
- 厚揚げ…1個(110g)
- さやいんげん…40g
- だし汁…400ml
- 砂糖…大さじ1と1/2
- しょうゆ…大さじ1と1/2
- みりん…大さじ1
レシピ
- さつまいもは皮ごときれいに洗い、両端を切り落とし、1~2㎝幅の輪切りにする。大きいものは半月かいちょうに切る。水に10分ほどつけてから、水気をきる。
厚揚げは、熱湯をかけて、油抜きをして、粗熱がとれたら、8等分に切る。
さやいんげんはヘタをとって、斜め半分に切る。
- 鍋にさつまいも、だし汁、砂糖を入れ強火にかける。煮立ったら、落としぶたをして、弱火で10分ほど煮る。
- さつまいもがやわらかくなったら、しょうゆ、みりんを入れて、厚揚げ、さやいんげんも加えて、落としぶたをして、さらに5分ほど煮る。
さやいんげんがやわらかくなったら、火をとめ、ふたをして、しばらく置き、味をしみこませる。
エネルギー 315kcal(1人分)
食塩相当量 2.0g(1人分)
作り方のポイント
- さつまいもは、水にさらすことでアクがぬけ、色がきれいに仕上がります。
- さつまいもは煮くずれしやすいので、弱火でコトコトと煮ます。時間をかけて煮ることで、さつまいもの甘みが引き出されます。
さつまいもに含まれる栄養素
さつまいもは、炭水化物、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB6、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養素が含まれています。
主成分は炭水化物で、活動するためのエネルギー源になります。
食物繊維が豊富で、腸をきれいにして便秘の予防や解消に役立ちます。
ビタミンCが多く、ビタミンEとともに、抗酸化力を発揮して、細胞の老化を防ぐ効果があります。
さらに、紫色の皮にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、同じく抗酸化力があります。
たんぱく質の代謝を助けるビタミンB6も多いので、肉や魚、大豆製品との一緒に食べるのがおすすめです。
厚揚げに含まれる栄養素
厚揚げは、たんぱく質、イソフラボン、鉄、カルシウムなどの栄養素が含まれています。
妊活のからだ作りに欠かせないたんぱく質供給源として、優秀な食材です。
大豆製品に豊富なイソフラボンは、女性ホルモンのバランスを整えたり、冷え性の改善にも役立ちます。
さやいんげんに含まれる栄養素
さやいんげんは、ビタミンA、ビタミンB2、アスパラギン酸、たんぱく質などが含まれています。
ビタミンB2は、3大栄養素の代謝を高める作用で疲れにくい体づくりに役立ちます。
さらに、疲労回復効果の高いアスパラギン酸も含み、スタミナアップに効果的です。
【妊活】さつまいもで腸スッキリ!栄養の消化吸収力を高めよう
『さつまいもと厚揚げの含め煮』は、さつまいもの豊富な食物繊維が腸内環境を整えて、便秘の解消におすすめです。
さらに、さつまいものビタミン類やポリフェノール類にはアンチエイジング効果、厚揚げのたんぱく質やイソフラボンには、体の基礎づくりや女性ホルモンのバランスを整える効果、さやいんげんのアスパラギン酸には疲労回復効果があり、1品で妊活に必要な栄養素をしっかり摂れるレシピです。
妊活に役立つ栄養素をしっかり吸収できるきれいな腸を目指しましょう。
執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)