妊活をはじめたら、毎日の体調管理をしっかり行いましょう。
なぜなら、疲れや風邪などで体調を崩してしまって、大切なタイミングを逃してしまうのはもったいないからです。
そこで、体調管理に役立つ食材でおすすめしたいのが「きんかん」です。
きんかんなどの柑橘類は、ビタミンCやクエン酸が豊富で、風邪予防や疲労回復に効果的。とくにきんかんはのどによいといわれ、昔から風邪予防に利用されてきました。
今回ご紹介するレシピは、のどに良い食材のきんかんとはちみつ、酸味が疲れを取り除く酢を使った「きんかんはちみつ酢」です。
きんかんは抗酸化作用も高く卵子の質を上げる効果も期待できます。
のどを守って風邪を予防し、疲労回復効果もある保存食を準備して、妊活中の体調管理に役立てませんか?
きんかんはちみつ酢レシピ紹介
皮にも栄養が豊富なきんかんを丸ごと漬け込んだはちみつ酢。
できあがったシロップを5倍のお湯で割って飲めば、爽やかな香りと甘酸っぱい味でほっこりリラックス気分に。
材料を合わせて1週間待つだけで簡単にできるので、ぜひ作ってみて下さいね。
材料(5倍希釈で8杯分)
- きんかん…200g
- はちみつ…80g
- きび砂糖…100g
- りんご酢…200ml
レシピ
- きんかんはよく洗って、清潔なふきんかキッチンペーパーで水気をふき取ったら、つまようじでヘタを取り、横半分に切ってタネを取り除く。
- 密閉できる広口瓶に、はちみつ、きび砂糖、酢を入れ、清潔なスプーンでかき混ぜ、はちみつと砂糖がある程度溶けたら、①のきんかんを入れる。
- 涼しいところ(冷暗所)で保存し、1日1回瓶を振り混ぜて、1週間でできあがり。
水やお湯、炭酸水などで5倍程度に薄めて飲みます。
エネルギー 101 kcal(1杯分)
作り方のポイント
- 保存容器は、よく洗って、水分をしっかりふき取った清潔なものを用意しましょう。
水分が残っていると、保存中のカビや腐敗の原因になります。 - 漬けたきんかんは、1か月程度で取り出します。冷蔵庫で保管し、そのまま食べるか、ジャムにしてもおいしくいただけます。
きんかんに含まれる栄養素
きんかんは、皮が薄く甘みがあるので、栄養分が凝縮された皮ごと食べられるのが魅力です。
ビタミンCはレモンと同じくらい豊富で、高い抗酸化作用で細胞の酸化を防ぎ、卵子や精子の質を上げる効果があります。さらに、ビタミンB1、E、β-カロテンなど、妊活に有効なビタミン類がたっぷり含まれています。
中身のすじや袋の部分には、抗酸化作用の高いフラボノイドの一種であるヘスペリジンが多く、老化予防や疲労回復、美肌効果も期待できます。
小さな粒に栄養成分がぎゅっと詰まったきんかんは、昔からのど風邪に効く民間薬として利用され、現在でものどあめなどの材料に使われています。
はちみつに含まれる栄養素
はちみつは、糖質、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸、有機酸、酵素、ポリフェノールなどさまざまな栄養素が含まれていて、天然のサプリメントといわれるほど栄養豊富です。
はちみつの糖質(果糖・ブドウ糖)は短時間で体に吸収され、すぐエネルギーになるので、肉体疲労を素早く回復します。
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなど、豊富なビタミンB群は、エネルギー代謝や疲労回復に役立ちます。
有機酸のグルコン酸は、殺菌作用が強く、のどの炎症を抑えて風邪予防に効果的です。
強力な抗酸化作用を持つ植物由来のポリフェノールが豊富で、体内の有害物質を消去し、アンチエイジング効果による卵子や精子の質向上が期待できます。
酢に含まれる栄養素
酢は、穀物や果物などの原料を酢酸菌で発酵させてつくる発酵調味料です。
すっぱい味のもとである酢酸やクエン酸、りんご酸などの有機酸が豊富で、疲労回復や血行促進、脂肪燃焼によるダイエット効果が期待できます。
さらに、カルシウムやマグネシウムなどを吸収しやすくするキレート作用があるため、カルシウムを含む食材と酢を一緒に食べると効率的に栄養が摂れます。
酢の酸味は、唾液を増やして消化を助けたり、食欲を増進させたりする作用があります。
抗菌作用により腸内の悪玉菌を減らす作用があり、腸内環境改善に役立ちます。
【妊活】体調管理に役立つ!きんかんはちみつ酢で疲れ解消&風邪予防
『きんかんはちみつ酢』は、ビタミンCなどのビタミン類が豊富なきんかんを、疲労回復効果の高いはちみつと酢で漬けこんだ保存食です。
漬け込んだきんかんは丸ごと食べられるので、豊富なビタミン類やヘスペリジンの高い抗酸化力で、妊活中の老化予防にも効果的です。
のどから風邪をひきやすい方は毎日の健康管理に常備してはいかがでしょうか?
執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)