妊活中に人参を食べる理由!妊娠力アップのレシピも紹介

にんじん 野菜・いも類・果物

妊活中ににんじんを食べる理由や含まれる栄養素、妊娠力アップのための簡単レシピなどをご紹介します。
にんじんはスーパーで安く買える食材であり、妊娠力アップのための栄養が豊富に含まれています。
にんじんについて知り、日々の食生活に摂り入れて妊娠力アップを目指しましょう!

妊活中ににんじんを食べたほうが良い理由

妊活中ににんじんを食べた方が良い理由や含まれている栄養素をご紹介します。
栄養豊富なにんじんを日々の食生活に摂り入れていきましょう。

子宮環境を整えるビタミンA

にんじんのビタミンAの含有量は野菜の中でも多く、100gあたり約720μg含まれています。
特にビタミンAは皮の部分に多く含まれているため、できる限り皮は向かずに食べることができると効率良くビタミンAを摂取することができます。

ビタミンAには子宮環境を整える働きがあり、着床がしやすくなる環境を作る効果があります。
子宮環境を作るだけではなく細胞の増加にもビタミンAが必要であり、赤ちゃんの成長にとっても重要な栄養素です。

卵子の質を上げるカリウムが豊富

カリウムは体内にある余分な塩分を体外に出す働きがあり、血液の循環が良くなり身体の隅々まで血液が流れることによって酸素もまんべんなく供給されます。

卵子にはミトコンドリアという細胞が存在しており、卵子を活性化し、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を促進してホルモンバランスを整える働きがあります。
カリウムはミトコンドリアのエネルギー源となって働きを活性化する効果があり、卵子の質上げて妊娠力アップに繋がります。

骨を丈夫にするカルシウムは豊富

大豆には骨や歯を丈夫にするカルシウムが豊富に含まれています。

赤ちゃんに必要なカルシウムは全てお母さんの摂ったカルシウムから補われます。カルシウムは赤ちゃんに優先的に送られるため、摂取量が少ないとお母さんが骨粗鬆症になる可能性があります。
妊活中からカルシウムをとって骨密度を高めることが大切です。

カルシウムにはホルモンバランスを整える働きもあり、ホルモンバランスを整えることが子宮内膜の環境や排卵の周期を整えることに繋がります。
精神の安定にも効果があるため、妊活中のイライラやストレスを緩和してくれ、リラックス効果が期待できます。

食物繊維で便秘解消

根菜類であるにんじんには多くの食物繊維が含まれています。

妊活中は妊娠を維持するために分泌される黄体ホルモンの影響によって腸の動きが鈍くなって便秘に繋がりやすくなります。
妊娠中は子宮が腸を圧迫するため、腸の動きを妨げることもあり、妊活中から食物繊維を摂って便秘を解消することは妊娠中の便秘を防ぐためにも重要です。
食物繊維は腸の蠕動運動を活発にしたり、便のカサを増やして便秘を解消する働きがあります。

食べ過ぎは柑皮症に繋がります

にんじんにはβカロテンが多く含まれており、βカロテンは体内に入るとビタミンAに変わりますが、摂取量が多すぎるとβカロテンのまま体内に残ります。
βカロテンが体内に残っていると皮膚が色づいて黄色っぽくなるため、にんじんの摂り過ぎには注意が必要です。
1日1本で1日に必要なβカロテン量の多くが摂れるため、摂取量には注意が必要です。

一緒に食べたい相性の良い食材

にんじんと一緒に摂ると栄養が効率的に摂取できる相性の良い食材をご紹介します。

じゃがいも

じゃがいものビタミンCにも抗酸化作用があり、にんじんのビタミンAと一緒に身体の老化を防止し、精子と卵子の質を高めます。

オリーブオイル

にんじんに含まれるビタミンAは脂溶性のため、油と一緒に摂ると体内への吸収率がアップします。
オリーブオイルは血液サラサラ効果のある不飽和脂肪酸であるため、中性脂肪やコレステロールを減らし、血流を良くする働きがあります。

ごぼう

ごぼうには食物繊維が豊富に含まれているため、にんじんの食物繊維と一緒に腸の蠕動運動を促したり、善玉菌を増やして腸内環境を整えます。
腸内環境が整うと栄養が吸収されやすくなります。

妊活中におすすめなにんじんの食べ方・レシピ

妊娠力アップにおすすめのにんじんを使った簡単レシピをご紹介します。
簡単レシピを使って日々の食生活ににんじんを取り入れましょう!

にんじんとじゃがいものカレーガレット

◇材料(2人分)

  • じゃがいも…2個
  • にんじん…1本
  • 小麦粉…大さじ1.5
  • 塩コショウ…少々
  • カレー粉…小さじ½
  • オリーブオイル…大さじ1

◇作り方

  1. にんじん、じゃがいもは千切りにし、小麦粉、カレー粉、塩コショウと一緒に混ぜる。
  2. フライパンにオリーブオイルしき、両面を焼く。

1人分235kcalです。にんじんとじゃがいもの組み合わせによって身体の老化を防止する抗酸化作用の働きが高まります。
カレー粉には身体を温める働きがあり、冷え性の改善に繋がります。

人参とじゃがいものカレーガレット

にんじんのハニーナッツサラダ

◇材料(2人分)

  • にんじん…1/2本
  • ミックスナッツ…30g
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 塩コショウ…少々
  • はちみつ…小さじ1

◇作り方

  1. にんじんは千切りにする。
  2. にんじんと残りの材料を混ぜ合わせる。

1人分179kcalです。にんじんはオリーブオイルと一緒に食べることによってビタミンAの体内への吸収率が高まります。
また、ナッツには血液サラサラ効果のある不飽和脂肪酸が豊富に含まれており、血流の改善に役立ちます。

人参のハニーナッツサラダ

にんじんとごぼうのゴマ酢和え

◇材料(2人分)

  • にんじん…1/2本
  • ごぼう…1/3本
  • 米酢…大さじ1
  • すりごま…大さじ1
  • 濃口醤油…大さじ1
  • 砂糖…大さじ1

◇作り方

  1. にんじん、ごぼうは千切りにして耐熱容器に入れ、電子レンジで500W4分半加熱する。
  2. ゴマ酢を作り、1と和える。

1人分116kcalです。にんじんとごぼうの食物繊維によって腸内環境が整い、栄養素の吸収率が高まります。
ごまには血流を改善するビタミンEが多く含まれていますよ。

人参とごぼうのゴマ酢和え

にんじんの保存方法

にんじんの保存方法をご紹介します。
正しい保存方法でにんじんの鮮度を保ちましょう!

常温保存の場合

にんじんは湿気があると痛みやすいので、一本ずつ新聞紙で包んで保存します。
冬で温度が高くない場合は常温での保存も可能です。

葉付きのものはそのまま保存すると傷みやすいので、葉の部分を根本から切って根の部分と葉を別々で新聞紙などで包んで保存すると長持ちします。
切った部分は乾燥しやすいので、ラップに包んで保存しましょう。にんじんは長持ちするため、約2ヶ月持ちます。

冷凍保存の場合

にんじんは生のままで冷凍できるため、千切りやいちょう切りなど食べやすい大きさに切って冷凍用保存袋に入れ、空気が入らないようにして保存します。
30〜40秒ほどお湯で茹でるか、電子レンジで加熱することによって火を通すとさらに長持ちします。
湯がいた場合は水気を拭き取ってから冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
冷凍すれば2〜3ヶ月ほど保存できますが、鮮度が落ちるため早めに使いましょう。

にんじんで妊娠しやすい身体作り!

にんじんには抗酸化作用のあるビタミンや腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれています。
にんじんと相性の良い食材と組み合わせて効率的ににんじんの栄養を摂取しましょう!
ぜひにんじんを使った簡単な妊娠力アップのレシピを使って日々の生活に取り入れてみてくださいね。

執筆監修者:中道麻智子(管理栄養士)