赤ちゃんが欲しい!そう思ったら、まずは妊娠力を上げるためのからだづくりが大切ですよね。
からだづくりの基本は食事です。妊活中には様々な栄養素が必要になります。
今回は、栄養素の面から牛赤身肉をおすすめしたいと思います。
なぜ、牛赤身肉がいいのか?
そしておすすめの食べ合わせから美味しく食べるためのレシピもご紹介します。
妊活中に牛赤身肉を食べたほうが良い理由
なぜ?妊活中には牛赤身肉を食べたほうが良いのでしょうか?
牛赤身肉には妊活中の女性に嬉しい栄養素が含まれています。
具体的にどの栄養素かというと、身体の材料となるたんぱく質や、貧血予防として必要な鉄分、免疫力アップや、排卵や着床に関係する多くのホルモンの合成などに必要な亜鉛です。
これらを不足しないように意識した食事をすることがとても大切です。
では、それぞれの栄養素がなぜ妊活中に必要なのか、具体的にみていきましょう。
妊娠体質になるためのたんぱく質が豊富
たんぱく質は、筋肉や皮膚だけではなく歯や髪の毛、爪などを作るための材料となっています。
そのため、新しい命を作る上でも欠かすことができない栄養素です。
不足しないように、継続的に摂取しましょう。
たんぱく質は、肉や魚、卵、乳製品、大豆製品に多く含まれており、毎食手のひらにのる程度の量を摂取することを目標にしましょう。
牛赤身肉にはたんぱく質が豊富に含まれています。
その量は100gあたり約20g。成人女性の推奨されている1日の摂取量は50gとされているので、牛赤身肉を100g摂取すると、1日の摂取量の40%を摂取できるため、効率的にたんぱく質を摂取することができます。
豊富な鉄分で貧血防止
女性は貧血になりやすいといわれています。
また、血液検査だけではわからない「隠れ貧血」である女性も多いです。
貧血状態、つまり鉄分が不足した状態だと女性ホルモンの分泌が減り、妊娠しにくくなったり、卵細胞の成長に影響を及ぼします。
また、貧血状態だとヘモグロビンが全身に酸素を運んでくれず、卵巣に十分な酸素が届かず子宮内膜が成熟しないこともあります。
牛赤身肉には鉄分が豊富に含まれています。
また、鉄分は植物性よりも動物性のほうが吸収率が高いため、牛赤身肉から鉄分を摂取するのであれば効率よく吸収できるでしょう。
日本人が不足しがちな「亜鉛」で子宮の環境を整える
亜鉛は、鉄分同様女性ホルモンを作るうえで欠かせない栄養素の一つで、子宮の環境を整えるために必要です。
実は亜鉛が不足している日本人は多く、特に加工食品に偏った食生活や極端なダイエットをしている場合は疑ったほうが良いでしょう。
牛赤身肉は、100gあたり、女性に必要な量の亜鉛が実に7割含まれています。その他には、牡蠣やさば、チーズにも多く含まれています。
牛赤身肉の加熱不足に注意!
牛赤身肉で注意していただきたいのが食中毒です。
カンピロバクターや腸管出血性大腸菌が存在する可能性があり、肉の付着をゼロにすることは難しいでしょう。
症状としては発熱や腹痛、吐き気などがあらわれます。
妊活中は牛赤身肉を生食で食べたり、加熱不足の肉を食べることは避けるのがベターです。
中までしっかりと火を通して食べるようにしてください。
目安は中心温度が75℃で1分間以上の加熱です。
一緒に食べたい相性の良い食材
牛赤身肉を食べるときには、どんな食材と組み合わせるのが良いのでしょうか?
牛赤身肉には妊活に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
さらに妊娠力アップのために牛赤身肉と合わせると効果的な食材を2つ、ご紹介しましょう。
トマト
夏野菜の代表であるトマトは、牛赤身肉との相性抜群です。
トマトに含まれているリコピンには抗酸化作用があります。
これにより、卵子の老化を防ぐことができます。
また、油と一緒に加熱することで吸収率もアップします。
さらに牛赤身肉はトマトや玉ねぎ、にんにくと一緒に摂取することで疲労回復効果も期待できます。
白菜
冬に旬を迎える白菜にはビタミンCが豊富に含まれています。
このビタミンCと、牛赤身肉に含まれている鉄分はとても相性が良く、一緒に摂りたい組み合わせの一つです。
鉄分は吸収率があまりよくないのですが、ビタミンCと一緒に摂取することで吸収率がアップします。
ビタミンCは水に溶けやすい性質があるため、汁まで飲めるようなスープや柔らかい葉の部分は細かく刻んで塩もみして一緒に摂るなどすると良いでしょう。
妊活中におすすめの牛赤身肉の食べ方・レシピ
ここまで、妊活に牛赤身肉がおすすめであるポイントをお伝えしました。
それでは牛赤身肉を日常の献立に取り入れて、美味しく食べるにはどうしたらよいでしょうか?
今回は妊活におすすめの牛赤身肉のレシピを3つご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
きのこたっぷり牛丼
◇材料(2人分)
- 牛赤身肉(切り落とし)…150g
- エリンギ…1/2パック
- しめじ…1/2パック
- 玉ねぎ…1/2個
- 三つ葉(3cm幅に切る)…適量
- あたたかいごはん…どんぶり2杯
- サラダ油…大さじ1/2
- めんつゆ(ストレート)…大さじ3
- 水…100ml
◇作り方
- エリンギは縦半分に切り、薄切りにする。しめじは根元を切り落とし小房に分ける。玉ねぎは縦半分に切り、繊維にそって薄く切る。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にし、牛赤身肉を入れてほぐすように炒める。
- 肉の色が変わったら、エリンギ、しめじを加えて炒める。
- めんつゆを加えてさっと絡ませ、玉ねぎを加えて炒める。
- 水を加えてアクを取りながら10分ほど煮る。
- ⑤を丼に盛ったごはんの上にのせ、三つ葉を飾る。
エリンギやしめじなどのきのこ類には低カロリーで食物繊維が豊富なのが女性にとって嬉し
いポイントです。
また、妊活と関係があるといわれているビタミンDも多く含まれています。
牛肉とトマトのガーリック炒め
◇材料(2人分)
- 牛赤身肉(切り落とし)…150g
- トマト…2個
- にんにく…1かけ
- サラダ油…大さじ1/2
- 塩…小さじ1/4
- こしょう…少々
◇作り方
- トマトはくし形に切る。にんにくはみじん切りにする。
- 牛赤身肉に塩、こしょうをする。
- フライパンにサラダ油、にんにくを入れて中火で熱し、香りが立ったら牛赤身肉を入れて炒める。
- 肉の色が変わったら、トマトを加えてさっと炒める。塩こしょうで味をととのえる。
牛肉とトマトを一緒に炒め合わせることで抗酸化作用アップが期待できます。卵子の老化を
防ぎましょう。
牛肉と白菜のスープ
◇材料(2人分)
- 牛赤身肉(切り落とし)…100g
- 白菜…1/8個
- 生姜…1かけ
- ★水…400ml
- ★酒…大さじ1
- ★和風顆粒だし…小さじ1
- 塩…小さじ1/4
- 黒コショウ…少々
- ごま油…小さじ1
◇作り方
- 白菜は葉の部分を4cm幅に切る。芯の部分は細切りにする。生姜はみじん切りにする。
- 鍋にごま油、生姜を入れて中火で熱し、香りが立ったら牛肉を加えて色が変わるまで炒める。
- 芯の部分を加えて油がなじむまで炒める。
- 葉を加えてさっと炒め、★を加えて煮立たせる。
- 塩、黒コショウで味をととのえる。
生姜は冷え性改善に効果が期待できます。
あたたかいスープで摂ることで体もあたたまります。
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牛赤身肉の保存方法
牛赤身肉が購入したときのパックの状態で保存する場合は、そのままチルド室に入れて保存しましょう。
パックから出す場合は、ラップで包み保存袋に入れてチルド室で保存です。
消費期限、もしくは保存してから2~3日までに食べ切ると良いでしょう。
冷凍する場合は、1カ月ほど保存することができます。
冷蔵のときと同様に食べ切りやすい分量でラップに包み、保存袋に入れて冷凍しましょう。
あらかじめ味をつけておくと、解凍してからの味をつける手間が省けて便利です。
牛赤身肉を上手に取り入れましょう
妊娠力アップと牛赤身肉の相性はとても良いです。
上手に食事に取り入れて、不足しやすい栄養素をしっかりと取りましょう。
今回紹介したレシピもぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
執筆監修者:宮﨑奈津季(管理栄養士)