「牛肉と里芋の煮っころがし」の作り方

低温期の食事

万病のもとといわれる冷えは妊活にも大敵です。
冷えは食事の偏りや血液循環の悪さなどが原因で起こりますが、ほうっておくと全身の調子が悪くなり、ホルモンバランスを崩して、妊活に悪い影響を与えてしまうかもしれません。

冷えを食事から改善するためには、体の中からあたためる食材をたっぷりとるように心がけましょう。

今回ご紹介するレシピは、里芋の煮っころがしに牛肉とししとうがらしを入れたおふくろの味の煮物です。
里芋のビタミンEが血行を促進し、ししとうがらしの辛味成分が体を温める作用があり、食べることで冷えを解消します。

スタミナアップ効果の高い牛肉も入った食べごたえのある一品は、男性うけもいいので、晩ごはんのおかずにいかがですか?

牛肉と里芋の煮っころがしレシピ紹介

ねっとりとした里芋と牛肉を甘辛味で煮込んだボリュームのある煮物です。ししとうのピリッとした辛味が良いアクセントに。
冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにもいいですよ!

牛肉と里芋の煮っころがし-完成

材料(2人分)

  • 牛切り落とし肉…100g
  • 里芋…6~8個(300g)
  • ししとうがらし…6本(60g)
  • 【A】
    • だし汁…1カップ
    • しょうゆ…大さじ2
    • みりん…大さじ2
    • 料理酒…大さじ2
    • 砂糖…大さじ1/2
  • サラダ油…大さじ1/2

牛肉と里芋の煮っころがし-材料

レシピ

  1. 牛肉は4~5㎝程度に切る。里芋は皮をむき、半分に切る。
    ししとうがらしはヘタを切り、縦半分に切って、タネを取る。
    牛肉と里芋の煮っころがし①
  2. 厚手の鍋にサラダ油を中火で熱し、牛肉をさっと炒めてから、里芋を入れ、炒め合わせる。だし汁を加え、煮立ったらアクを取る。
    牛肉と里芋の煮っころがし②
  3. ②にししとうがらしとAの調味料を入れ、おとしぶたと鍋のふたもして、弱火で10~15分ほど煮る。竹串がすっと通るくらい里芋がやわらかくなったら火を止めて、器に盛る。
    牛肉と里芋の煮っころがし③

エネルギー  329 kcal(1人分)
食塩相当量    2.7 g(1人分)

作り方のポイント

  • 里芋は、軽く炒めてから煮ると、ぬめりが抑えられて、味がしっかりしみこみます。
  • 里芋の皮むきで手がかゆくなりやすい方は、里芋を皮付きのまま3分ほどゆで、粗熱を取ってから、手か包丁で皮をむくと、かゆくなるのを防げます。
  • ししとうはタネを取らずに使ってもいいですが、タネを取ると、辛みが抑えられ、口当たりが良くなります。

里芋に含まれる栄養素

里芋は、ビタミンE、ビタミンB6、葉酸、水溶性食物繊維、カリウムなどの栄養素が含まれています。
水分が多く、イモ類のなかでは低カロリーなので、ダイエット食に向いています。
ビタミンEは抗酸化作用や血行促進作用があり、老化予防や冷えの解消に効果があります。
独特のぬめりは、水溶性食物繊維によるもので、胃腸の調子を整える働きや便秘の予防・解消が期待できます。
豊富に含まれるカリウムは、余分なナトリウムを排出して、むくみや高血圧を予防します。

牛肉に含まれる栄養素

牛肉は、たんぱく質、亜鉛、鉄、ビタミンAなどの栄養素が含まれています。
良質なたんぱく質が豊富なので、妊娠しやすい健康なからだを作る材料になります。
鉄は、粘膜をつくる材料になり、子宮の環境をととのえる働きがあり、女性の妊活に効果的です。
亜鉛は、男性ホルモンの合成を助けて精子をつくったり、精子の活動を活発にしたりする作用で、男性の妊活に役立ちます。
牛肉の脂に含まれるコレステロールは、性ホルモンのバランスを保つ作用があるため、ダイエットのためと控えすぎるのは良くありません。適度に摂ることを心がけましょう。

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ししとうがらしに含まれる栄養素

ししとうがらしは、ビタミンA・C・E、ビタミンB6、カリウム、カプサイシンなどの栄養素が含まれています。
ビタミンA・C・Eは、一緒に摂ることで、協力して活性酸素を排除する効果が高まります。老化の予防や、ストレスの軽減、疲労回復など、多くの効果をもたらします。
辛味の少ない品種ですが、とうがらしの仲間なので、辛味成分のカプサイシンが含まれていて、新陳代謝をうながし、体を温める働きがあります。

【妊活】体の中から温めて妊娠しやすいからだづくりを!

『牛肉と里芋の煮っころがし』は、里芋のビタミンE、牛肉のたんぱく質と鉄、ししとうがらしのカプサイシンが、血行を促進して、体を中からあたためて、冷えを解消するレシピです。
牛肉のスタミナアップ効果も加わるので、元気を出したいときにもおすすめです。

食べ物で体の中からぽかぽか温めて、妊娠しやすいからだづくりをしましょう。

執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)