「オイスターチャウダー」の作り方

低温期の食事

妊活中に意識して摂りたい栄養素のひとつが「亜鉛」です。
亜鉛は、別名「セックスミネラル」とも呼ばれ、男性の精子の生成や活動を高めたり、女性ホルモンの作用を高めたりする働きがあり、男女の妊活を支えてくれます。

亜鉛補給におすすめの食材は、「カキ」。
旬の冬にはうま味たっぷりのプリっとした大きなカキが手に入りやすいので、妊活中の亜鉛補給においしくいただきましょう。

今回ご紹介するレシピは、カキと野菜たっぷりのオイスターチャウダーです。
亜鉛は水に溶け出す性質があるので、汁ごと食べられるチャウダーは栄養を逃さない食べ方です。
さらに、亜鉛は、ビタミンCと一緒にとると吸収率が高まります。
じゃがいもに含まれるビタミンCは熱に強い性質があるので、カキと一緒にスープにすると効率的に栄養が摂れます。

寒い日には、オイスターチャウダーをふたりで食べて、体も心もほっと温まりませんか?

オイスターチャウダーレシピ紹介

カキと野菜のうまみたっぷり、牛乳仕立てでやさしい味わいのオイスターチャウダーです。
栄養たっぷりのおいしいスープをアツアツで召し上がれ。

オイスターチャウダー-完成

材料(2人分)

  • カキ(加熱用)…150g
  • 玉ねぎ…1/2個(100g)
  • 人参…1/4本(50g)
  • じゃがいも…大1/2個(100g)
  • バター…10g
  • 薄力粉 …大さじ1と1/2
  • 牛乳…1カップ
  • 粉末コンソメ…小さじ1
  • 水…1.5カップ
  • 塩・こしょう…少々
  • パセリのみじん切り…少々

オイスターチャウダー-材料

レシピ

  1. カキは塩水につけてふり洗いし、しっかり水洗いをして、ザルにあげる。
    玉ねぎ、人参、じゃがいもは1㎝角に切る。
    オイスターチャウダー①
  2. 厚手の鍋にバターと玉ねぎを入れて、弱めの中火で炒める。
    玉ねぎの色が透明になったら、人参、じゃがいもの順に炒め合わせ、薄力粉をふり入れて、焦がさないように手早く炒める。
    粉っぽさが無くなったら、水と粉末コンソメを加えて、ときどきかき混ぜながら5~10分ほど煮る。
    オイスターチャウダー②
  3. 野菜がやわらかくなったら、牛乳を加えて混ぜ、カキを入れて、ひと煮立ちしたら、塩こしょうで味を整え、火を止める。
    器に盛り付けて、パセリを散らす。
    オイスターチャウダー③

エネルギー  248kcal(1人分)
食塩相当量  1.7g(1人分)

作り方のポイント

  • 薄力粉はとろみをつけるために加えます。焦げやすいので、手早くかき混ぜながら炒めます。もし、焦げそうになったら、すぐに火を弱めましょう。
  • カキを入れたら、煮すぎないのがポイントです。スープの表面がふつふつとしてきて、カキがぷっくりと膨らんだら、火を止めます。
  • お好みでくだいたクラッカーを散らしても、サクサクとした食感がよく合います。

カキに含まれる栄養素

カキは、亜鉛をはじめ、タウリン、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウムなどの栄養素が含まれています。
亜鉛とタウリンは食品のなかでもトップクラスの含有量を誇ります。
亜鉛は男女の妊活に必要不可欠ですが、不足しやすい栄養素なので、カキで補給するのはおすすめです。
タウリンは疲労回復効果が高くスタミナ不足を補う作用があります。
旬の時期は、生食ができますが、食中毒のリスクもあるので、妊活中に食べる際は、十分に気をつけましょう。

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玉ねぎに含まれる栄養素

玉ねぎは、ビタミンB6、ビタミンC、硫化アリル、カリウム、ポリフェノールなどの栄養素が含まれています。
玉ねぎ特有の刺激のもとである硫化アリルは、ストレスや冷え性、不眠などの症状改善に効果があります。

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人参に含まれる栄養素

人参は、ビタミンA、カリウム、カルシウム、食物繊維などの栄養素が含まれています。
とくにβ-カロテン(ビタミンA)の含有量が多く、中サイズの人参1本で、1日に必要な量を摂ることができます。
金時人参や京人参など赤い色の人参には、強い抗酸化作用をもつリコピンが豊富で、より高いアンチエイジング効果が期待できます。

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【妊活】亜鉛たっぷりのカキを食べて、2人で妊活力アップ!

『オイスターチャウダー』は、カキから男女の妊活力アップに役立つ「亜鉛」を、野菜からビタミンを一緒に摂ることで、しっかり栄養が吸収できるレシピです。
さらに、牛乳からたんぱく質とカルシウムも補給できるので、栄養バランスも満点です!

体が冷えて疲れを感じるときや、元気を出したいときに、作ってみてはいかがでしょうか?

執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)