「鶏肉としょうがのサムゲタン風」の作り方

低温期の食事

寒い季節には、体が温まるものを食べたいですよね。
妊活中であれば冷えを改善したいと思っている方も多いのではないでしょうか。

今回は鶏肉としょうがをもち米と一緒に煮込んだ料理、サムゲタンをご紹介します。

鍋一つで作ることができるので、寒い日の夜や朝食として作ってみてくださいね。

鶏肉としょうがのサムゲタン風レシピ紹介

サムゲタンとは、韓国料理の一つで、鶏肉やもち米が入った薬膳スープのことです。
薬膳の世界で、鶏肉、もち米、生姜は体を温めてくれる作用があると考えられています。

これらを全て鍋に入れてコトコトに煮込めば、妊活中には嬉しい冷え性対策料理になります。

今回のレシピでは圧力鍋を使っています。
とても時短で作ることが出来るのでおすすめです。

材料(2人分)

  • 鶏むね肉    :300g
  • 生姜      :1片
  • もち米      :大さじ3
  • 長ネギ     :1/2本
  • 酒       :大さじ2
  • 塩       :小さじ1
  • 中華だし    :小さじ1
  • 水       :600ml
  • ブラックペッパー:少々
  • 白ごま     :少々

レシピ

  1. 生姜は皮をむき、薄切りにする。
  2. 長ネギは半分に切る。青い部分を3cmほど輪切りにし、水にさらし、水気を切り、飾り用にとっておく。
  3. もち米は1度だけ水洗いし、汚れを取る。
  4. 全ての材料を圧力鍋に入れ、15分加圧する。
    鶏肉としょうがのサムゲタン風①
  5. 器に盛り、飾り用の青ネギ、白ごまを飾る。
    鶏肉としょうがのサムゲタン風-完成

作り方のポイント

今回のレシピは圧力鍋を使って時短で仕上げました。

鍋で作るときには材料を全て鍋に入れて中火で煮立たせてからふたをして30~40分ほど煮ましょう。
肉に火が通り、もち米がやわらかくなれば大丈夫です。

飾り用のねぎを取っておくと、盛り付けがかわいくなるのでおすすめです。

カロリー:301kcal

鶏むね肉に含まれる栄養素

鶏むね肉は、低糖質で高たんぱく質の食材です。
100g当たりの炭水化物は0.1g、たんぱく質は21.3g含まれています。

たんぱく質は、皮膚や爪、内臓など体のすべての材料となります。
赤ちゃんを作る上でも、基盤となります。

1日に必要なたんぱく質は50g~70gほどです。
不足しないように摂っておきたいですね。

たんぱく質が不足すると筋肉量が落ちて、代謝も低下します。それにより体が冷えやすくなることも考えられます。
妊活に冷えは敵なので、自ら熱を生み出すためにも筋肉量は維持しておきましょう。

また、たんぱく質はビタミンB6を含む食材と一緒に摂取するのもいいでしょう。
ビタミンB6はたんぱく質の代謝をサポートしてくれます。

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生姜に含まれる栄養素

生姜には、3つの辛み成分「ジンゲロール」「ジョウガオール」「ジンゲロン」が含まれています。
生の生姜には「ジンゲロール」が含まれており、これが加熱されて分解されたものが「ジョウガオール」と「ジンゲロン」です。

ジョウガオールには、血行促進する働きがあり、体を温めてくれます。
冷えに気を付けておきたい妊活中にはぴったりな食材です。

また、生姜には食欲増進の働きがあり、夏バテ対策にもぴったりです。
暑い時期に薬味として生姜がよく使われるのもこのためです。

一年中使えて、いろんな料理に使うことができ便利なので、冷蔵庫には入れておきたいですね。

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もち米に含まれる栄養素

米にはうるち米ともち米の2種類があり、普段私たちが飯として食べるのはうるち米を炊いたものです。

もち米は、お餅をつくときに使用されるお米で、炭水化物がうるち米よりも多いのですが、水分が少なくたんぱく質が多く含まれているのが特徴です。

もち米は少量でも満腹感が得られやすいです。
これは、もち米に含まれている炭水化物がアミロペクチンと呼ばれているものでゆっくり消化される性質があるからです。

今回のレシピのように温かく煮て食べることで体も温まりますしお腹いっぱいで食べ過ぎを防ぐことができます。

冷え対策に作ってみよう

今回のポイントは、

  • 鶏むね肉は低糖質、高たんぱく質の食材、筋肉量を維持して代謝アップに
  • 生姜は冬の冷え対策だけではなく、夏バテ対策にも使える
  • もち米はゆっくり消化されるので満腹感を得られる です。

サムゲタンはもともと薬膳料理のため、体に良いとされる栄養素をたっぷりと摂ることができます。

鶏むね肉は、もも肉や手羽元などに変えても作ることが出来るので、応用も効きやすいレシピです。
ぜひ、作ってみてくださいね。

執筆監修者:宮﨑奈津季(管理栄養士)