「最近、疲れやすいな」と感じたら、疲労回復に効果のあるビタミンB1や体力アップを期待できるたんぱく質などの栄養素を意識してとるようにしましょう。
疲れをほうっておくと、からだの免疫力や抵抗力が低下し、体調を崩しやすくなります。
疲労が原因となって、女性は月経不順や排卵障害などをひき起こしたり、男性は精子の質が悪くなったりと、妊活のさまたげになることもあります。
ビタミンB1とたんぱく質がともに豊富な食材の代表が、『豚肉』です。
今回ご紹介するレシピでは、豚肉と葉酸たっぷりのブロッコリー、食物繊維が豊富なきくらげを使い、疲労回復とともに、腸内環境も整えて、元気を取り戻します。
とろりとしたあんかけは、からだを温めて、妊活の大敵である冷えを予防します。
豚肉とブロッコリーの中華あんかけレシピ紹介
しょうが風味のあんかけがからみ、ブロッコリーがおいしくいただける一皿。
寒い日に食べると、からだの中からぽかぽかと温まり、気持ちも安らぎます。
ごはんにかけて、中華どんぶりにするのもおすすめです。
材料(2人分)
- 豚肉(切り落とし)…150g
(豚肉の下味)
- 料理酒…小さじ2
- 塩…ひとつまみ
- ブロッコリー…1株(約200g)
- きくらげ(乾燥)…6g
- ごま油…大さじ1/2
(合わせ調味料)
- 水…1カップ
- 鶏ガラスープの素…小さじ1
- おろししょうが…1かけ分
- 料理酒…大さじ1
- しょうゆ…小さじ2
- こしょう…少々
- 水溶き片栗粉…片栗粉大さじ1+水大さじ1
レシピ
- きくらげはぬるま湯に20分ほど漬けてもどし、水気を切って、細切りにする。
豚肉に下味の調味料をもみこむ。
ブロッコリーは小房に切り分けて、茎は固い皮をむいて薄くスライスする。熱湯に塩とサラダ油少々を入れ、1~2分ほどゆで、ザルにあげて水気を切る。
合わせ調味料を混ぜ合わせる
- フライパンにごま油を強火で熱し、豚肉を炒めて火が通ったら、きくらげ、ブロッコリーの順に炒め合わせる。
- 全体に火が通ったら、合わせ調味料を加え、煮立ったら、水溶き片栗粉を少しずつ入れて、とろみをつける。
エネルギー 283 kcal(1人分)
食塩相当量 1.4 g(1人分)
作り方のポイント
- 乾燥きくらげは戻すのに時間がかかるので、調理前に早めに水につけておきましょう。
- ブロッコリーをやや固めにゆでるのがポイント。熱湯にサラダ油を少し入れてゆでると、短時間で鮮やかにゆであがります。
- しょうゆの代わりにオイスターソースを使えば、より本格的な中華味に仕上がります。
豚肉に含まれる栄養素
豚肉は、動物性たんぱく質をはじめ、代謝アップや皮膚の健康に役立つビタミンB群が豊富に含まれています。
とくにビタミンB1は疲労回復とともに、スタミナ不足を補い、精力を高める効果が期待できるので、妊活に役立ちます。
豚肉としょうがの組み合わせは、新陳代謝を活発にして、疲労回復効果が高まります。
ブロッコリーに含まれる栄養素
ブロッコリーは、葉酸、ビタミンA、ビタミンC、スルフォラファンなどの栄養素が含まれています。
葉酸は胎児の染色体異常を防いだり、精子の奇形を軽減し、活動や生成を助けたりする作用があり、妊活中から意識してとる必要があります。
スルフォラファンは、ピリッとした辛味成分であるファイトケミカルの一種で、抗酸化力を高める作用があり、ビタミンA、ビタミンCとともに、アンチエイジング効果が期待できます。
きくらげに含まれる栄養素
きくらげは、中華料理によく使われるきのこの一種で、コリコリとした歯触りが特徴です。
ビタミンD、ビタミンB群やカリウム、カルシウム、リン、鉄などのミネラル類と食物繊維が豊富に含まれています。
ビタミンDは、歯や骨の成分であるカルシウムやリンの吸収をうながし、体内のカルシウム濃度を調整する作用があり、イライラ予防にも効果があります。
食物繊維のなかでも、水にとけにくい不溶性食物繊維が豊富で、腸のぜん動運動を活発にして、便の排泄をうながし、便秘を予防、解消します。
【妊活】疲れは放置せず豚肉を食べて元気を回復しましょう
たかが疲れとほうっておくと、思わぬ体調不良をひき起こしたり、妊活への意欲が下がってしまうこともあるかもしれません。
よく眠ってもなかなか疲れがとれない時は、ビタミンB1とたんぱく質が豊富な豚肉を食べて、早めに元気を回復しましょう。
『豚肉とブロッコリーの中華あんかけ』は、疲労回復効果が期待できるレシピです。
ブロッコリーのビタミン類やスルフォラファンが持つ高い抗酸化力は、卵子の老化を防ぐアンチエイジング効果をはじめ、健康維持にもたいへん役立ちます。
食物繊維もたくさんとれるので、お腹の調子を整えて、美肌効果も期待できますよ!
寒い冬の夕食に、しょうがとあんのダブルであたたまるあんかけはいかがですか?
執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)