冬においしい「かに」。高級食材なので、ひんぱんには食べられませんが、大好きな方が多いのではないでしょうか。
かには、妊活に欠かせない栄養素の亜鉛やタウリンが豊富で、精力アップに効果があります。
とくに、亜鉛は、子宮の環境をととのえたり、元気な精子をつくったりする作用があるので、男女の妊活に役立ちます。
さらに、妊娠ビタミンといわれるビタミンEも多く、ホルモンを調整して排卵を促進する作用も期待できます。
今回ご紹介するレシピは、かに缶で作るかにたまです。年中安定した価格で手に入るかに缶を使えば、もっと気軽にかにが食べられます。
かにたまは、かにと卵からも亜鉛が摂れるうえに、たんぱく質やコレステロールなど、妊活のからだづくりを支える栄養素をしっかり補えます。うま味アップに使う干し椎茸は、ビタミンDが豊富で抗酸化作用も期待できますよ。
妊活にいい栄養素がたっぷりのかにを使ったレシピを、中華メニューの一品に加えてみてはいかがでしょうか?
かにたまレシピ紹介
かに入りのふわとろ卵にとろりあんかけをかけたかにたま。
甘さひかえめの甘酢あんが、かにの風味を引き立ててくれます。
材料(2人分)
- 卵…3個
- 塩こしょう…少々
- 料理酒…大さじ2
- かに缶(ほぐし身)…1缶(55g)
- 干し椎茸…1枚
- しょうが…1/4かけ
- サラダ油…小さじ2
(あんかけの調味料)
- 干し椎茸の戻し汁…1/2カップ
- 鶏がらスープの素…小さじ1
- 【A】 料理酒・砂糖・酢…各大さじ1
- しょうゆ …大さじ1/2
- 水溶き片栗粉…片栗粉大さじ1/2+水大さじ1
レシピ
- 干し椎茸は水につけてもどして、軸をとり、薄切りにする。(戻し汁はあんかけに使うので置いておく)
しょうがはせん切りにする。
ボウルに卵を割り入れ、塩こしょうと料理酒を加えて、軽く混ぜ合わせる。
- フライパンにサラダ油小さじ1を中火で熱し、しょうが、干し椎茸を炒めたら、かに缶を汁ごと加えてさっと炒めて、取り出す。
粗熱が取れたら、①の卵液に加えて混ぜる。
- フライパンに残りのサラダ油小さじ1を中火で熱し、卵液を流し入れ、全体を大きくかき混ぜ、半熟状になったら、形を丸く整えて、弱火で1~2分焼き、器に盛る。
- フライパンをきれいにして、あんかけの調味料【A】を入れて中火で熱し、煮立ったら強火にして、水溶き片栗粉を少しずつ加えてとろみをつけ、③の上にかける。
エネルギー 248kcal(1人分)
食塩相当量 1.8g(1人分)
作り方のポイント
- 卵を溶きほぐすときは、泡立たせずにざっくりと混ぜるのがポイントです。
コシが無くなるまで混ぜてしまうと、仕上がりのふんわり感が無くなってしまいます。 - 卵は焼きすぎると固くなるので、卵が半熟で液体が残っているくらいの状態で火から下してください。
かにに含まれる栄養素
かには、たんぱく質、亜鉛、タウリン、アスタキサンチン、カルシウム、ビタミンEなどの栄養素が含まれています。
高たんぱく、低カロリーの健康食材で、豊富な亜鉛やタウリンが、精力アップや疲労回復に効果的です。
アスタキサンチンは、かにの赤い色素成分であるカロテノイド(ファイトケミカル)の一種。強力な抗酸化作用で、活性酸素を除去し、卵子の老化予防などアンチエイジング効果が期待できます。
ビタミンEはホルモンを調整して排卵を促進したり、血のめぐりを良くして卵子に必要な栄養素を運んだりと、妊娠に関わりの深いビタミンです。
卵に含まれる栄養素
卵は、たんぱく質、コレステロール、鉄、亜鉛、ビタミンA・D・B群などの栄養素が含まれています。
完全栄養食品といわれるほど、健康を維持するために必要な栄養素が豊富で、ビタミンCと食物繊維以外の栄養素をとることができます。
卵のコレステロールは、細胞の膜や女性ホルモンなどの性ホルモンの成分になるので、妊活中は、たんぱく質と共に不足なく摂らなくてはいけません。
干し椎茸に含まれる栄養素
干し椎茸は、ビタミンD、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維などの栄養素が含まれています。
しいたけは生で食べるよりも、乾燥して干し椎茸にしたほうが、うま味と栄養がアップします。とくに太陽を当てた天日干しの干し椎茸はビタミンDが豊富です。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける働きほか、抗酸化作用によるアンチエイジング効果があります。
ビタミンB群は、水に溶けやすい性質があるので、干し椎茸の戻し汁も使えば、栄養を逃しません。
【妊活】かにはヘルシーで亜鉛たっぷりの妊活食材!精力アップにおすすめ
『かにたま』は、かにに含まれる亜鉛とタウリン、アスタキサンチン、ビタミンEなどが精力アップや抗酸化作用、排卵の促進に役立ちます。さらに、卵は完全栄養食品といわれるほど栄養価が高く、妊活のからだづくりに必要なたんぱく質やコレステロールなどをしっかり補い、干し椎茸は、豊富なビタミンDが、かにに含まれるカルシウムの吸収を助ける作用をします。
妊活をともにがんばるパートナーと一緒に食べて、元気力を高めましょう。
執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)