妊活中に鶏むね肉を食べた方が良い理由や相性の良い食材、妊娠力アップのレシピをご紹介します。
妊活を始めると、食生活が気になってきますよね。
私達の身体は食べた物から作られているので、妊活中に食べる食事はとても重要で、妊娠した場合赤ちゃんの栄養にもなります。
なぜ鶏むね肉が妊活に良いのかを知り、妊娠力アップのレシピで日々の生活に摂りいれていきましょう。
妊活中に鶏むね肉を食べた方が良い理由
妊活中に食べると良い鶏むね肉はスーパーで安く売られており、日々の食生活に取り入れやすい食材です。
普段何気無く鶏むね肉を使っている人も多いかと思いますが、妊娠力アップに効果のある栄養が含まれていることをご存知でしょうか。
鶏むね肉に含まれている栄養や効果をご紹介します。
妊娠体質になるためのたんぱく質が豊富
鶏むね肉は高たんぱく質の食材であり、100gあたり約23g含まれています。
たんぱく質は皮膚や筋肉、血液や骨などの身体の構成成分になり、精子や卵子もたんぱく質からできているため妊活にとって重要な栄養素です。
たんぱく質が不足すると筋肉量の減少に繋がって血流の流れが悪くなり、妊活の大敵である冷えを招くことに繋がります。
また、たんぱく質は身体の構成成分になるだけではなく、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌にも影響するため、妊娠体質になるためにはたんぱく質が必要なのです。
たんぱく質を合成する際に必要なビタミンB6が豊富
妊娠体質になるためにはたんぱく質が重要であることをお伝えしましたが、鶏むね肉を食べたからと言ってすぐに皮膚や筋肉になるわけではありません。
体内で一度アミノ酸に分解されてからたんぱく質に再合成されるのです。
アミノ酸からたんぱく質を合成し、筋肉や血液を作る際に必要なビタミンがビタミンB6です。
妊活に必要とされている葉酸の代謝にも関わるビタミンです。
胎児の成長に関わるパントテン酸が含まれている
パントテン酸は糖質、たんぱく質、脂質の代謝やホルモンの合成などにも関係し、身体を健康に保つ働きをしています。
不足すると胎児の成長障害や母体の副腎機能に問題が出るため、妊活中に大切な栄養です。
イミダゾールペプチドの抗酸化作用で血流改善
鶏むね肉の栄養の中で注目されているものがイミダソールペプチドです。
イミダゾールペプチドには抗酸化作用があり、身体を老化させる活性酸素の酸化ストレスによる身体の酸化を防ぐ働きがあります。
身体が酸化すると血管が老化して血流が悪くなり、身体の冷えに繋がります。
血流が改善されることによって冷えが改善されるため、妊娠しやすい身体づくりに役立ちます。
身体が酸化すると受精卵にも影響があるため、抗酸化作用のある栄養と摂ることは妊活にとって重要です。
食べ過ぎは体脂肪が蓄積する原因になる
鶏むね肉には高たんぱく質であるため、食べ過ぎるとたんぱく質の摂り過ぎに繋がります。
体内では常にたんぱく質が合成され、たんぱく質量はある一定に保たれています。
これをアミノ酸プールといい、過剰に摂れば一定量に保つことができずにあふれ出してしまいます。
あふれ出た分は体脂肪として蓄積されたり、尿素やアンモニアなどが多く生産されて肝臓や腎臓に負担をかけてしまう原因になります。
量を摂ればよいわけでは無く、食べ過ぎは避けましょう。
一緒に食べたい相性の良い食材
鶏むね肉と一緒に食べると妊娠力アップにつながる食材をご紹介します。
相性の良い食材を組み合わせることによって妊娠力をアップしましょう。
ほうれん草
ほうれん草には不足しがちな葉酸や鉄分が豊富に含まれています。
葉酸は胎児の脳や神経を作るために欠かせない栄養素であり、鉄分は貧血の予防や血流の改善に役立つため妊活にとって重要です。
男性にとっても嬉しい効果のある亜鉛も含まれており、男性ホルモンの増加や精子の運動量が増えるなどの効果があります。
ほうれん草に含まれる鉄分は動物性たんぱく質と一緒に食べると吸収が良くなります。
大豆
大豆にはビタミンB6が豊富に含まれており、鶏むね肉に含まれるアミノ酸の代謝を促進します。
イソフラボンも豊富に含まれており、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌を促しホルモンバランスを整える働きがあるため妊娠しやすい身体作りに役立ちます。
きのこ類
きのこにはたんぱく質分解酵素があり、鶏むね肉と一緒に調理をすると柔らかく仕上がります。
ビタミンDが豊富に含まれており、卵子や精子の形成や着床など妊娠に深く関係している栄養素です。
妊活中におすすめな鶏むね肉の食べ方・レシピ
妊活におすすめの鶏むね肉を使った簡単レシピをご紹介します。
鶏むね肉と大豆のハニー醤油炒め
◇材料(2人分)
- 鶏むね肉…1枚
- トマト…1個
- 大豆水煮…1袋
- オリーブオイル…小さじ1
- はちみつ…大さじ1
- 濃口醤油…大さじ1
◇作り方
- トマトは1cm角、鶏むね肉を一口大に切る。
- フライパンにオリーブオイルを入れ、鶏むね肉を炒める。
- 鶏むね肉に火が通ったらトマト、水煮大豆を加えて炒め、はちみつと濃口醤油で味をつける。
トマトには強力な抗酸化作用のあるリコピンが豊富に含まれています。
はちみつには身体を温める効果があるため、砂糖ではなくはちみつによって味付けをしたメニューです。
鶏むね肉とほうれん草の豆乳ごま味噌汁
◇材料(2人分)
- 鶏むね肉…1/2枚
- ほうれん草…1束
- 粉末和風だし…小さじ2
- 水…150cc
- 豆乳…150cc
- 味噌…大さじ1
- すりごま…大さじ1/2
◇作り方
- ほうれん草はざく切り、鶏むね肉は1cm角に切る。
- 鍋に水を入れて沸かし、鶏むね肉を加熱する。
- 鶏むね肉に火が通ったらほうれん草を入れ、粉末和風だし、豆乳を入れて弱火で加熱する。
- 豆乳が温まったら味噌とすりごまを入れる。
豆乳にはイソフラボンやビタミンB6が含まれており、ごまには血流を良くするビタミンEが豊富に含まれています。
味噌汁で身体も温まり、血流を良くする効果のあるメニューです。
電子レンジで簡単!鶏むね肉としめじのくるみ衣和え
◇材料(2人分)
鶏むね肉…1/2枚
しめじ…1袋
くるみ…40g
料理酒…小さじ2
濃口醤油…大さじ1
砂糖…小さじ1
◇作り方
- しめじは石づきを取って耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ500Wで2分半分加熱し。くるみは細かく砕いておく。
- 鶏むね肉を1㎝角に切り、耐熱容器に入れて酒を入れてふんわりとラップをかけて電子レンジ500Wで3分半加熱する。
- ①と②、濃口醤油と砂糖を和える。
抗酸化作用のある良質な油がほうふに含まれているくるみを和え衣に使用したレシピです。
電子レンジのみで簡単に作ることができます。
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鶏むね肉の保存方法
鶏むね肉は傷みやすいので、鮮度と美味しさを保つためにもすぐに使わない場合は冷凍保存しましょう。
鶏むね肉はパサつかないように上手く保存することがポイントです。
水気を拭き取ってから冷凍
買ってきた鶏むね肉は水分がついていることが多く、この水分がついたまま冷凍保存をすると臭みの原因になります。
キッチンペーパーなどでふき取ってから密閉容器に入れて空気に触れないように冷凍保存しましょう。
空気に触れてしまうと酸化して鮮度が落ちてしまうので注意が必要です。
熱伝導率の高い金属バットに乗せてから冷凍すると冷気が伝わりやすくなって通常よりも急速に冷凍ができ、鮮度を保ちやすくなります。
切って下味をつけてから冷凍
食べやすい大きさに切って濃口醤油や酒、砂糖などの合わせ調味料に漬け込んでから冷凍する方法です。
下味をつけることによって鶏むね肉のパサつきが無くなり、解凍後はそのまま炒めるだけで食べることができるので便利です。
茹でてから冷凍
耐熱容器に切った鶏むね肉を入れ、酒と塩を振ってラップをし、電子レンジで加熱して蒸してから冷凍する方法です。
切った鶏むね肉は小分けにしてラップに包んでおくと使いたい分だけ解凍して使用できるので便利です。
まとめ
鶏むね肉は妊娠体質になるための栄養素が豊富に含まれており、妊娠力アップに効果的な食材です。
淡白な味なので、どのような食材とも合い、調理もしやすい食材です。
他の妊娠力アップに効く食材と組み合わせて効率よく摂取しましょう。
食べ過ぎると太る原因になりますので、食べ過ぎには注意が必要です。
スーパーなどで手軽に手に入れることができるので日々の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
執筆監修者:中道麻智子(管理栄養士)