妊活中にチーズを食べると良い理由やと相性の良い食材、妊娠力アップのためのチーズを使った簡単レシピをご紹介します。
身体は食べた物で出来ているため、妊活を行う上でも食生活は重要です。
チーズについて知り、妊娠力アップのために食生活に取り入れましょう!
妊活中にチーズを食べたほうが良い理由
妊活中にチーズを食べた方が良い理由についてご紹介します。
チーズには妊娠力アップのために必要な栄養素が豊富に含まれています。
妊娠体質になるためのタンパク質が豊富
チーズにはたんぱく質が豊富に含まれており熟成される間にたんぱく質が分解されて消化吸収しやすくなっているため、たんぱく質の吸収率が高い食材です。
たんぱく質は皮膚や筋肉、血液や骨などの身体の構成成分になり、精子や卵子もたんぱく質からできていおり妊活にとって重要な栄養素です。
たんぱく質が不足すると筋肉量の減少に繋がって血流の流れが悪くなり、妊活の大敵である冷えを招くことに繋がります。
また、身体の構成成分になるだけではなく、女性ホルモンや成長ホルモンの分泌にも影響するため、妊娠体質になるためにはたんぱく質が必要なのです。
骨を丈夫にするカルシウムが豊富
チーズには骨や歯を丈夫にするカルシウムが牛乳の約10倍含まれており、非常にカルシウムが豊富な食材です。
チーズに含まれているカルシウムは小魚などよりも吸収率が高いことが特徴です。
赤ちゃんに必要なカルシウムは全てお母さんの摂ったカルシウムから補われて赤ちゃんに優先的に送られるため、摂取量が少ないとお母さんが骨粗鬆症になる可能性があります。
そのため、妊活中からカルシウムをとって骨密度を高めることが大切です。
カルシウムにはホルモンバランスを整える働きもあり、ホルモンバランスを整えることが子宮内膜の環境や排卵の周期を整えることに繋がります。
精神の安定にも効果があるため、妊活中のイライラやストレスを緩和してくれ、リラックス効果が期待できます。
妊娠力アップに必要な栄養の吸収を助ける乳酸菌
チーズは発酵食品であり、腸内の悪玉菌を減らして善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きのある乳酸菌が豊富に含まれています。
悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなると栄養が吸収されにくくなり、せっかく妊娠力アップのために栄養を摂っても吸収の効率が悪くなってしまいます。
乳酸菌を摂取することによって腸内環境が整うと摂取した妊娠力アップのための栄養が吸収されやすくなります。
乳酸菌自体が妊娠力アップに効果的なわけではありませんが、妊娠力アップのための身体作りに必要な栄養素です。
腸内環境が整うことで免疫力もアップしてウイルスなどから身体を守ってくれるため、妊活中の体調管理に必要です。
女性だけではなく、男性にも嬉しい効果のある亜鉛
亜鉛は女性ホルモンの生成や妊娠の維持に重要な働きをします。
細胞分裂や胎児の成長にも関わっているため、妊娠力アップに欠かせない栄養素です。また、亜鉛は男性にとっても重要な栄養素であり、精子の形成や前立腺の働き、精子の運動にも重要です。
亜鉛が不足すると精子が正常に形成されないことにも繋がるため、積極的に摂りましょう。
妊活中の精神面をサポートするフェニルアラニン
チーズには体内で作ることのできない必須アミノ酸であるフェニルアラニンが含まれています。
フェニルアラニンは脳と神経細胞の間で情報を伝達する際に必要となるアミノ酸であり、体内ではやる気を起こさせるドーパミンや感情面をコントロールするノルアドレナリンとなって神経伝達物質として働きます。
妊活中の気分の落ちこみや無気力を緩和する効果があり、妊活中の精神面をサポートしてくれます。
身体の老化を防止する抗酸化作用のあるビタミンA
ビタミンAには強力な抗酸化作用があるため、卵子や精子の老化を防いで質を高めてくれます。
鼻やのどの粘膜を保護する働きもあり、妊活中の免疫力アップに役立ちます。
食べ過ぎは頭痛や吐き気に繋がります
チーズにはチラミンという成分が高い濃度で含まれており、摂取量が多く体内に蓄積されると血圧を上がり頭痛や吐き気などの症状を起こす場合があります。
動物性脂質が多く含まれているため消化に時間がかかって胃腸に負担がかかり、下痢などの症状を起こす場合もあります。
チーズは栄養豊富な食材ですが、食べ過ぎには注意しましょう。
一緒に食べたい相性の良い食材
チーズと一緒に食べると相性の良い食材をご紹介します。
相性の良い食材と合わせて食べることで妊娠力アップを目指しましょう!
きのこ類
きのこにはビタミンDが豊富に含まれており、チーズに含まれるカルシウムの体内への吸収率を高めてくれ、骨粗鬆症予防に役立ちます。
食物繊維も豊富なため、チーズの乳酸菌と一緒に腸内環境を整えます。
納豆
納豆には免疫力をアップする納豆菌や食物繊維が豊富に含まれています。チーズに含まれるビタミンAは鼻やのどの粘膜の保護に役立ちます。
納豆とチーズを組み合わせると免疫力アップに繋がり、妊活中の体調管理に効果的です。
納豆にはカルシウムの吸収を高める効果のあるマグネシウムも豊富に含まれているので、チーズとの相性が抜群の食材です。
バナナ
バナナには水溶性の食物繊維や乳酸菌を増やす働きのあるオリゴ糖が豊富に含まれており、チーズに含まれる乳酸菌と一緒に腸内環境を整えます。
バナナもチーズもエネルギーや体液成分を補うため、効率の良いエネルギー代謝を促進して冷えの改善にも繋がります。
妊活中におすすめなチーズの食べ方・レシピ
妊活中におすすめのチーズを使った簡単レシピをご紹介します。
チーズを使って妊娠力をアップしましょう。
しめじと鯖のピリ辛チーズ焼き
◇材料(2人分)
- 鯖の水煮缶…1缶
- しめじ…1/2袋
- ごま油…小さじ1
- すりおろしにんにく…小さじ1/2
- 豆板醤…小さじ1/4
- 濃口醤油…小さじ2
- とろけるチーズ…50g
◇作り方
- しめじはざく切りにする。
- フライパンにごま油とすりおろしにんにくを入れて加熱し、しめじを炒める。
- 鯖の水煮、濃口醤油、豆板醤を加えて味付けをし、耐熱容器に入れて上からとろけるチーズをかけ、電子レンジのオーブン機能で200℃10分焼く。
1人380kcalです。分鯖には血液サラサラ効果のあるDHAやEPAが豊富に含まれており、血流を良くして冷えを改善する効果があります。
しめじに含まれるビタミンDによってチーズに含まれるカルシウムの吸収がアップします。
納豆とチーズとニラの韓国チヂミ
◇材料(2人分)
- 納豆…1パック
- ニラ…1束
- チーズ…50g
- 薄力粉…40g
- 片栗粉…30g
- 水…80cc
- ごま油…大さじ1
◇作り方
- ニラは2cm幅に切り、その他の座量と混ぜ合わせる。
- フライパンにごま油を敷き、1を薄く広げて両面焼く。
1人分215kcalです。ニラに含まれているアリシンは疲労回復効果があり、妊活中ん疲れを癒します。納豆とチーズの組み合わせによって免疫力をアップして妊活中の体調管理に役立てましょう。
バナナとくるみのチーズココット
◇材料(2人分)
- バナナ…1本
- くるみ…30g
- とろけるチーズ…40g
- 黒コショウ…少々
- はちみつ…小さじ 1/2
◇作り方
- バナナは1cm幅に切り、ココット皿にバナナ、くるみを入れて上からとろけるチーズをかけ、電子レンジのオーブン機能で200℃10分焼く。
- 上からはちみつ、黒コショウをかける。
1人分212kcalです。くるみには血液さらさら効果のあるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、血流を良くする働きがあります。
バナナとチーズの組み合わせで代謝アップに繋がり、妊活の大敵である冷えの改善にも繋がります。
チーズの保存方法
チーズはどのように保存すれば美味しさを保ちながら保存できるのでしょうか。
チーズの保存方法をご紹介します。
チーズは冷凍せずに保存する
チーズは冷凍すると解凍したときに風味や食感が悪くなるため、基本的に冷蔵保存をします。
匂いの強い物と一緒に保存すると匂いを吸着して風味が落ちるため、匂いの強いものと一緒の場所に保存することは避けましょう。
冷蔵庫は乾燥しやすいため、余ったチーズを保存する場合はラップで丁寧に包み、空気が入らないように保存しましょう。
チーズから出た水分を放っておくとカビになりやすいので、ラップは3~4日の間に交換することがおすすめです。
チーズを加熱する場合のみ冷凍保存可能
加熱すると決めているチーズであれば冷凍保存が可能です。
徐々に回答すると風味や食感が落ちるため、一気に加熱して調理することが重要です。
基本的には冷凍保存しない方が美味しさを保つことができます。
まとめ
チーズは栄養豊富な食材で、妊娠力アップに効果的な栄養素が含まれています。
乳酸菌によって腸内環境を整えたり、カルシウムによって骨粗鬆症予防に役立ちます。
カルシウム料理にも使いやすい食材なので、是非相性の良い食材と組み合わせて毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
執筆監修者:中道麻智子(管理栄養士)