妊活の大敵「活性酸素」は、細胞を酸化させる原因になります。
活性酸素の悪影響を受けて、卵子の細胞が酸化すると、細胞に傷がつき、老化が進みます。
活性酸素は呼吸をするだけで発生してしまうので、無くすことはできませんが、抗酸化作用のあるビタミンCやポリフェノールなどの栄養素をたっぷり補給すれば、影響を減らせます。
今回ご紹介するレシピは、抗酸化力の高いビタミンCやリコピンが豊富なトマトを使った魚介のマリネです。精力アップに効果のあるタウリンや亜鉛が豊富なタコとホタテを合わせた妊活にぴったりの一品です。
毎日の食事で、活性酸素を遠ざけて、卵子の老化対策を行いましょう。
トマトと魚介のマリネレシピ紹介
レモンの酸味が爽やかなマリネは、材料を切って和えるだけの簡単レシピ。
さっぱりとした風味が、揚げ物やムニエルなど、こってり系の料理と相性バツグンです。
材料
- トマト…1個(100g)
- ゆでタコ…80g
- ホタテ貝柱(刺身用)…小5個(50g)
- にんにく…1かけ
- A
- オリーブオイル …大さじ1
- レモン汁…大さじ2
- 砂糖…小さじ1
- 塩…少々
- 黒こしょう…少々
レシピ
- トマトはヘタを取り、一口サイズにざく切りにする。
タコ、ホタテは食べやすい大きさにそぎ切りにする。
にんにくはみじん切りにする。
- ボウルにAの調味料を合わせ、にんにく、トマト、タコ、ホタテを入れ、よく混ぜたら、しばらくおいて、味をなじませる。
エネルギー 145kcal(1人分)
食塩相当量 0.8g(1人分)
作り方のポイント
- 冷蔵庫で30分から1時間ほど冷やすと、味がなじんで、よりおいしくなります。
- バジルやディルなどハーブを加えると、香り豊かで、さらにおしゃれな一品に。
トマトに含まれる栄養素
トマトは、ビタミンA、C、E、リコピン、葉酸、カリウムなどの栄養素が含まれています。ビタミンA、C、Eは、どれも抗酸化力の高いビタミンで、活性酸素の除去に役立ちます。
赤い色素成分のリコピンにも、強力な抗酸化作用があり、近年はがんや動脈硬化の予防効果があると報告されています。リコピンは油に溶ける性質があるため、オリーブオイルなど油と一緒に食べると吸収率が高まります。
タコに含まれる栄養素
タコは、たんぱく質、タウリン、亜鉛、ビタミンE、鉄などの栄養素が含まれています。
タコに豊富なタウリンは、疲労回復効果が高く、コレステロールの上昇を抑える作用もあり、生活習慣病予防やダイエットにも効果的です。
亜鉛、ビタミンE、鉄は、どれも妊活に必要な栄養素で、性欲の向上や血行促進、子宮環境を整えるなどの働きをします。
ホタテに含まれる栄養素
ホタテは、たんぱく質、タウリン、亜鉛、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸、鉄などの栄養素が含まれています。
タコと同様に、タウリンが豊富で、疲労回復やコレステロールの上昇抑制に役立ちます。さらに、妊活に欠かせない葉酸とビタミンB12を一緒にとれるので、葉酸が活性化されてより効率的に働きます。
【妊活】トマトの抗酸化力で卵子の老化を防ごう
『トマトと魚介のマリネ』は、トマトに豊富なビタミンCとリコピンの抗酸化作用によって、活性酸素を除去し、卵子の老化を防ぐアンチエイジングレシピです。
さらに、タコとホタテには、疲労回復効果の高いタウリンをはじめ、亜鉛やビタミンE、葉酸、鉄などの栄養素が多いので、妊活中の栄養補給に最適です。
からだがだるくて疲れを感じるとき、レモンの酸味が効いたマリネを食べれば、スッキリ気分も上がります。おもてなしの一品としてもいかがでしょうか?
トマトの抗酸化パワーで、卵子や子宮のアンチエイジングをはじめましょう。
執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)