「かぶと枝豆の鶏そぼろ煮」の作り方

高温期の食事

妊娠するためには、冷えが良くないと言われますよね。冷え対策として、「温活」という言葉もメジャーになり、腹巻きやくつ下の重ねばき、温かい飲み物を飲まれるなど工夫されている方もおられるかと思います。冷え性を感じる方は男女問わず多くいるデータもあります。

女性は身体が冷えて巡りが悪くなると子宮への血流が滞って、これから迎える胎児にとっても良い環境とはいえません。低体温を改善するだけでも、本来あるべき妊娠力を高められる可能性もあります。
食事を通して、身体を温めていただければと思います。

かぶと枝豆の鶏そぼろ煮のレシピ紹介

かぶを和風だしで柔らかく炊き、鶏ひき肉でつくったそぼろにとろみをつけた一品になります。
あんかけのあんには、保温効果のある片栗粉や冷え取りに活躍する生姜を使用しています。かぶも根菜類ですので、身体を温める効果があります。

「かぶと枝豆の鶏そぼろ煮」のレシピでは、冷えを改善して卵巣や子宮へ栄養と酸素をしっかり届けます。卵巣や子宮が元気になることで排卵への効果や卵子の成長、高温期の持続にも効果的。また、鶏ひき肉に含まれるたんぱく質、かぶや枝豆に含むビタミンB群、女性ホルモンの代謝に関わるビタミンEは、月経不順の改善も期待できますよ。

かぶと枝豆の鶏そぼろ煮-完成

材料(2人分)

  • かぶ(大きめ)…1個
  • 鶏ひき肉(モモ肉)…100g
  • 枝豆…40g
  • 酒…大さじ1.5
  • しょうが ひとかけ…8g
  • だし汁 (白だし大さじ2 水2カップ)
    • ★砂糖大さじ1
    • ★みりん 大さじ1と1/2
    • ★しょうゆ 大さじ1/2
    • ●片栗粉 大さじ1.5
    • ●水大さじ1.5

かぶと枝豆の鶏そぼろ煮-材料

レシピ

  1. かぶは茎を2cm残して、葉を切り落とし、縦に4~6等分の一口大に切る。葉は3cmの長さに切る。しょうがはみじん切りに切る。
    かぶと枝豆の鶏そぼろ煮①
  2. 鍋に油をひき、しょうがを入れて弱火で炒め、香りがでたら鶏のひき肉と酒を加えて炒める。箸3~4本でよく混ぜながら火を通してそぼろ状にする。
    かぶと枝豆の鶏そぼろ煮②
  3. 鶏肉の色が変わったら、かぶを入れて軽く炒め、だし汁と★の調味料を加えて落し蓋をして弱めの中火で10分煮る。
    かぶと枝豆の鶏そぼろ煮③
  4. 竹串でかぶを刺してみて柔らかくなったら、葉を加え落し蓋とフタをして5分煮る。
    火を強めて沸騰させたら一旦火を消し、鍋の中身をまわし混ぜながら●の水溶き片栗粉を加え、また火を付け混ぜながらとろみをつける。枝豆を盛り付けて完成。

カロリー 223kcal

作り方のポイント

かぶはホクホクしていた方がおいしいので、皮はついたまま、ごろっと切ってください。
白だしを用意できない場合は水と和風粉末だしで代用してくださいね。枝豆が手に入らない時期でしたら、冷凍の枝豆を自然解凍して使っていただいても構いません。

今回は鶏ひき肉を使用しましたが、亜鉛を多く含む豚ひき肉や、牛ひき肉で作っても美味しいですよ。
水溶き片栗粉を加える際は一度火を消してから入れ、よくかき混ぜながら加熱してとろみをつけるとダマになりにくいです。

かぶに含まれる栄養素

かぶの根の部分には消化酵素のアミラーゼ、ビタミンB6 が多く含まれます。
かぶの葉の部分は緑黄色野菜に分類され、βカロテンを豊富に含みます。また、鉄分、ビタミンE、葉酸も多く含まれています。
葉酸は妊娠前からの摂取が推奨されていて、胎児の神経管閉鎖障害の発症のリスクを減らします。また、精子の染色体異常を抑える働きもありますので、男女共に摂りたい栄養素です。ビタミンB群も卵子や精子の質の向上、ビタミンEは抗酸化作用の効果があります。

妊活中にかぶを食べる理由!妊娠力アップのレシピも紹介
かぶには抗酸化ビタミンCや子宮環境を整えるビタミンAのほか、カルシウム、鉄などの栄養素が豊富です。かぶに含まれる栄養素の解説をはじめ、食べる時の注意点、相性の良い食材やかぶを使ったレシピなどをご紹介しています。ぜひ妊活中の食事の参考にして下さい。

鶏肉に含まれる栄養素

鶏肉にはタンパク質、ビタミンB2、ビタミンB6が豊富です。タンパク質は母子ともに筋肉、臓器、体内のホルモン、卵子や精子を作る材料になります。
ビタミンB2には、細胞を作り成長を促進する働きがあります。皮膚や粘膜の生成・維持する働きもあり、健康を維持する上で非常に大事な栄養素です。

妊活中に鶏むね肉を食べる理由!妊娠力アップのレシピも紹介
鶏むね肉には妊活に必須な良質なたんぱく質に加え、ビタミンB6や抗酸化成分もたっぷり。鶏むね肉に含まれる栄養素の解説をはじめ、食べる時の注意点、相性の良い食材や鶏むね肉を使ったレシピなどをご紹介しています。ぜひ妊活中の食事の参考にして下さい。

枝豆に含まれる栄要素

枝豆は大豆の未熟豆で、葉酸、ビタミンB6、鉄分を多く含みます。
ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わり、血行を健康に保つ働きがあります。鉄分は赤血球を作り、子宮粘膜の材料にもなります。

【妊活】冷えの改善を通して卵子や精子の質も高めましょう

かぶなどの根菜類は身体を温める働きがあり、生姜の血流拡張効果で身体をポカポカと温かくしてくれます。冷えが改善されると生殖器官への血行が良くなり、代謝を高めて妊娠力アップに繋がります。
生理不順を改善する食べ物は「亜鉛」「タンパク質」「ビタミンB群」を含むものを重視します。鶏ひき肉を豚ひき肉に代替えするだけでも亜鉛の摂取量がアップしますよ。

血流をよくして女性ホルモンの代謝に関係するビタミンEは、かぶなどの緑黄色野菜の他にごまやナッツ類、魚介類にも多く含まれます。
卵子や精子の質を高める、抗酸化作用のある栄養素はビタミンA.、C、E、コエンザイムQ10が挙げられます。今回のかぶの葉にはビタミンAのβカロテンが多く含まれます。

妊娠の確率を高めるために食生活を見直し、身体を温めて精子や卵子の質を高める身体づくりをしましょう。

執筆監修者:野間千晶(管理栄養士)