みそ汁の具としてなじみ深い貝類のあさり。うま味たっぷりの身がとてもおいしいですが、妊活に役立つ栄養素も豊富に含まれています。
とくに、鉄、亜鉛、タウリンが多く、疲労回復や貧血予防、スタミナアップなど、妊活に役立つ効果が大いに期待できます。
今回ご紹介するレシピは、あさりとピリッとした辛味のからしなを使った酒蒸しです。
からしなに豊富なビタミンCは、あさりに含まれる鉄の吸収を良くする作用があり、とても良い組み合わせです。葉酸も豊富なので妊活中の栄養補給に役立ちます。
みつばの香りには、神経を休めてストレスを和らげる効果があるので、気持ちの高ぶりがちな春にぴったりのレシピです。
パートナーと一緒に、妊活に必要な栄養素がしっかり摂れるレシピはいかがですか?
からしなとあさりの酒蒸しレシピ紹介
春が旬のあさりとからしなをバターが効いた酒蒸しにします。
仕上げに散らすみつばのシャキッとした食感と香りが良いアクセントに。
フライパンひとつで簡単にできるので、時間が無いときのもう1品におすすめです。
材料(2人分)
- からしな…1/2束(100g)
- あさり(殻つき)…200g
- みつば…1/2わ(20g)
- バター…大さじ1
- 料理酒…大さじ2
- しょうゆ…小さじ1/2
レシピ
- あさりは、塩水につけて砂出しをして、よく水洗いする。
からしなとみつばは、洗ってから、3㎝程度の長さに切る。
- フライパンを中火で熱し、バターを入れて溶けたら、あさり、料理酒を入れてふたをして、1分ほど蒸し煮にする。
- あさりの殻が開いたら、からしなを入れ、炒め合わせて、しょうゆを回し入れたら、火を止め、器に盛りつけて、みつばを散らす。
エネルギー 82 kcal(1人分)
食塩相当量 1.3 g(1人分)
作り方のポイント
- あさりの砂出しは、海水程度の塩水(水400mlに対して塩大さじ1が目安)にあさりを浸し、数時間から一晩おいて砂をはかせます。
- お好みでにんにくのみじん切りを加えると、風味が良くなります。
- からしなが手に入らない場合は、菜の花や小松菜などの葉野菜を使いましょう。
からしなに含まれる栄養素
からしなは、抗酸化ビタミンといわれるビタミンA・C・Eが豊富な緑黄色野菜です。
からしに似たピリッとした辛味の成分である含硫化合物のシニグリンは、高い抗酸化作用で、老化予防や免疫力向上の効果が期待できます。
妊活中に欠かせない栄養素の葉酸と鉄がたっぷり含まれるうえに、骨の健康と関わりの深いビタミンKとカルシウムも豊富なので、妊活中の栄養補給や貧血予防、精神安定に役立ちます。
葉酸は胎児の発育を助ける作用があるので、妊娠初期に必要ですが、妊活中からしっかり摂るように心がけましょう。精子の活動や生成を助ける作用があるので、男性にも必要です。
あさりに含まれる栄養素
あさりは、良質なたんぱく質のほか、鉄、亜鉛、カルシウムなどのミネラル類とビタミンB12が豊富です。
鉄は貧血予防のほか、粘膜を作る材料になって子宮の環境を整える効果があります。
亜鉛は、女性ホルモンの作用を高める働きや、元気な精子を作るために必要なので、男女の妊活に有効です。
疲労回復効果の高いタウリンも含みますが、水に溶け出しやすいので、あさりを調理したら汁ごと食べるようにしましょう。
ビタミンB12は葉酸と協調して貧血を防ぐので、葉酸が多いからしなと一緒に食べるのは、とても良い組み合わせです。
みつばに含まれる栄養素
みつばは、日本原産の香味野菜で、さわやかな香りとセリに似たシャキシャキとした歯ざわりが特長です。
ビタミンA・C・E、ビタミンKなどビタミン類が豊富で、高い抗酸化作用で活性酸素を除去して、卵子や精子の老化を予防して、質の向上に貢献します。
体内の水分調整をするカリウムも多く、むくみ解消や高血圧予防に効果的です。
特有の香りはミツバエンという精油成分で、食欲を高めて、胃腸の働きを活発にするほか、神経を休めてストレス解消にも役立ちます。
【妊活】パートナーと一緒に!あさりとからしなで鉄・亜鉛補給
『からしなとあさりの酒蒸し』は、鉄が豊富なあさりと、ビタミンCが豊富なからしなを一緒に食べることで、鉄の吸収が良くなり、効率的に栄養補給ができるレシピです。
あさりは、鉄のほかに亜鉛やタウリンなど、男性の妊活に役立つ栄養素もたっぷりで、疲労回復やスタミナアップにも効果があります。
からしなは抗酸化ビタミンが豊富なので、活性酸素を除去して、老化を予防する効果があり、みつばの香りにはストレス解消効果があります。
旬の味覚を楽しみながら、妊活に役立つ栄養もたっぷり摂れる一品を、ぜひお試しくださいね。
執筆監修者:山田由紀子(管理栄養士)